総合政策4年生の金澤つき美さんが昨年に続き日米学生会議に参加 安村学長を訪問

 総合政策学部4年の金澤つき美さんは、今年で70回目の歴史を持つ日米学生会議に昨年度から参加し、今年度は運営側で携わった。

 日米学生会議(JASC)は1934年より続く国際学生交流団体。日米両国から学生が集まり、夏期1か月間の共同生活を通して、様々な世界的問題に関する議論を行う。

 

 金澤さんは9月27日、同会議実行委員長である長谷川信寿さん(学習院大学経済学部3年生)と同会議の関西地域同窓会副会長の竹本秀人さんとともに、安村仁志学長と佐道明広学長補佐を訪問した。昨年に引き続き、金澤さんの日米学生会議での活躍について竹本副会長から説明があった。

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 昨年度(第69回日米学生会議)は、5月~7月の事前準備期間には、防衛大学校や沖縄(米軍基地・那覇自衛隊基地・辺野古周辺)、東京外国特派員協会といった場所を実際に訪問し、現地の声に耳を傾けながら社会課題について学び、議論を行い、8月の本会議では、京都・愛媛・三重・東京の4都市を訪れ、日米両国の学生と、社会の様々な点・問題に目を向け、学生として本音の対話をした。

 金澤さんは「これまで学外での活動に参加したことがほとんどなく、自分の世界の広がりを強く感じる機会となりました。心から尊敬できる優秀な学生の皆が、活動を通じて信頼できる友人となり、日本の将来を良くしたいという1つの同じ目標の元で議論を行えたことがとても印象に残っています」と振り返る。

 また、活動の中で印象に残っていることを聞くと「人生で初めて沖縄を訪問し、これまでほとんど考える機会のなかった沖縄問題に触れたことです。現地の方の視点、米軍・日本側両国の視点を同時に学び、それぞれがそれぞれに正義を持った主張をぶつけ合う中で、社会問題の難しさを感じました」と話した。

 今年度は運営側に立って日米学生会議に関わった金澤さん。

 「日米学生会議の良さの一つが、何十もの団体・財団・企業様からの手厚いサポートを受けながら、学生が学生のためにプログラムを1から考えられるという点であると私自身は感じています。学生目線で『将来的に日本の未来を支える人材が、いまどんなことを学ぶべきか』を真摯に考える貴重な機会を頂きました。学生だからこそ結果や成果を残せることはほとんどありませんが、その分自由に、広い視点をもって学ぶことができるため、より良い会議を創るために精いっぱい取り組みました」と述べた。

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 日米国際会議の代表団のメンバーおよび会議のOB・OG(「アラムナイ(alumni)」)は、"JASCer" と呼ばれ、宮沢喜一故・総理大臣等もかつて参加したことで知られている。愛知県出身の作家、城山三郎氏の大型ノンフィクション「友情、力あり」では本会議の国境を超えた真の友情の様子が描かれた。

2018/10/12

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