工学研究科修士2年の飯塚正樹さんがサマーセミナー2018にて優秀発表賞を受賞

 工学研究科修士2年の飯塚正樹さん(橋本研究室)が8月23日に、画像認識系の学会である「精密工学会画像応用技術専門委員会・映像情報メディア学会メディア工学研究委員会合同サマーセミナー2018」にて、優秀発表賞を受賞した。

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 飯塚さんは、これまでも家庭用ロボットのための視覚技術の研究に取り組んでいた。今回はその中でも、ロボットがスプーンやナイフなど、使おうとしているさまざまな日用品の「使い方」を自動的に理解し、それに応じたつかみ方を計算する方法を考案し、発表した。AI(人工知能)技術の中でも、最先端の取り組みであることが評価され、受賞に至った。この表彰を受け、飯塚さんは「このような賞をいただき大変光栄です。これも日頃からご指導いただいている橋本先生のおかげです。この技術にはまだまだ課題も残っているので、それらを解決すべく今後も研究を進めていきます」と語った。

 なお、この成果は、NEDO(※)人工知能プロジェクトの成果であり、10月16日から幕張メッセで開催されれる国際的な技術展示会「CEATEC JAPAN 2018」において広く一般に公開される予定。

※NEDO(国立研究開発法人新エネルギー産業技術総合開発機構)

 「エネルギー・地球環境問題の解決」や「産業技術力の強化」実現に向けた技術開発の推進を通じて、経済産業行政の一翼を担う国立研究開発法人

 

■橋本学教授(指導教員)のコメント

 今回受賞した技術は、AI分野では「アフォーダンス認識」と呼ばれる最先端の研究分野です。世界的にもまだ研究例が少なく、日本では我々の研究チームが先行しています。この技術を使えば、対象物体の精緻なモデルを利用することなく、ロボットがその場で日用品の使い方やつかみ位置を自動決定できるので、例えば、家庭内での生活支援ロボットを実現するためには不可欠な技術になります。担当学生の飯塚君は、工学部機械システム工学科および工学研究科の1期生であり、本学部、研究科からこのような独創的な研究成果を発表できたことはたいへんうれしく思います。

2018/09/10

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