総合政策学部・桑原ゼミ、法学部・京ゼミ 愛知県内の5大学7ゼミで合同ゼミを実施

 総合政策学部・桑原ゼミ(桑原英明教授)と法学部・京ゼミ(京俊介准教授)は、6月30日に名城大学天白キャンパスで、愛知大学法学部・入江ゼミ、愛知大学地域政策学部・野田ゼミ、愛知学院大学総合政策学部・中村ゼミ、名古屋大学法学部・荒見ゼミ、名城大学法学部・高松ゼミの合計5大学7ゼミで合同ゼミを行った。この合同ゼミは、2013年に京ゼミと愛知大学地域政策学部・野田ゼミ、今里ゼミの合計3ゼミ、約50人の学生で始まり、今年で6回目。年々規模が大きくなり、今年は過去最多の101人が参加した。

 合同ゼミでは今年のテーマである「人口減少」に関する5冊の新書から1つを課題として選び、各ゼミが課題ごとに幾つかの班に分かれ、異なるゼミの3つの班で1つのチームを組んだ。午前から行われた分科会ではチームごとに意見をまとめ、午後に発表(予選と決勝)を行った。

 決勝に進んだ2チームは、桑原ゼミのメンバーを含むチームと、京ゼミのメンバーを含むチーム。決勝でのプレゼンテーションの審査の結果、最優秀報告班に輝いたのは、桑原ゼミのメンバーを含むチームだった。

<総合政策学部・小林恵人さん、後藤千佳さん、髙木麻由さんの感想>

 今回、私たちの班は、社会保障を扱った新書を元に、議論を行いましたが、社会保障の分野は多岐にわたり、かつそれが一部の世代にのみ向けられているという問題点が浮かびあがりました。このような状態を是正し、とりわけ若者に向けた社会保障を展開していくことが、人口減少を食い止めるという結論を得ました。政策提案においては、「仕事と子育ての両立支援」の一環として、「共働き」環境を整備する政策を提案しましたが、提案にあたって、筆者の考えにある共働き環境を整備することに終始せず、家庭内で負担を考慮するという独自の視点を取り入れることができました。

 初対面の方と議論を交わし、ひとつの政策を練り上げていくことは初めての経験でしたが、とても有意義な時間でした。自分たちにはない視点を知る良い機会になったと思います。短い時間ではありましたが、共に議論し、ひとつの政策を完成させた他大学のみなさんに感謝申し上げます。

予選の様子(質問をする小林さん) 0599.jpg 予選の様子(小林さんの班の発表) 0629.jpg
発表したチームに質問 小林さんの班の発表

<法学部・伊藤瑛さんの感想>

 私たちの班は中村ゼミ、高松ゼミと共に『人口減少時代の土地問題』(吉原祥子著、中公新書、2017年)という課題文献について取り組みました。課題文献には土地の所有者不明化という問題が実際、どの程度起こっているのか。そもそもの制度設計に問題はないのか。また、このままではどうなっていくのかについて書かれていました。

 分科会では、各ゼミで準備してきたスライドを見せ合い、どのスライドを中心にして最終的なスライドを完成させるか話し合いました。話し合いの結果、京ゼミで準備してきたものを中心にすることに決まり、主に土地所有者不明化を解決する手段について各々の考えを擦り合わせ発表に臨みました。

 実際の発表では、決勝に進むことこそ出来ましたが、最優秀報告班となることは叶いませんでした。他の班の発表を見ることで、私たちの班の発表に足りなかったものが、スライドの見せ方の工夫、質疑応答に対する想定の甘さにあると痛感しました。負けたからこそ得たものもあり、個人として、またゼミ全体としても多くのものを得た合同ゼミでした。

分科会の様子(一番右が伊藤さん) 0473.jpg 決勝の様子(伊藤さんの班の発表) 0777.jpg
分科会で各チームが打ち合わせ 伊藤さんの班の発表=決勝で

懇親会前に撮影した全体写真 0799.jpg
参加者で記念撮影

2018/08/03

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