「第11回ペアで紹介する日本文化英語プレゼンコンテスト」 国際英語学部2人が優勝

 「第11回ペアで紹介する日本文化英語プレゼンコンテスト-地域から発信する日本文化-」が12月17日、京都外国語大学で開催され、1次選考を経て出場した国際英語学部国際英語キャリア専攻3年の山口いづみさん、一見(いちみ)とも子さんのペアが1位(森田杯)を手にした。

 同コンテストは日本文化をテーマに、文字無しで写真のみのスライドを提示し二人一組でプレゼンテーションを行う。ペアでお互いに掛け合いをしながら発表を進めていくユニークなコンテスト。

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コンテストを振り返る一見さん(左)と山口さん

 出場したきっかけは L.S.Wing(※)で見かけた同コンテストのポスター。5月にアメリカ留学から帰国した山口さんが、文化の違いに疑問を抱いていた自分にぴったりだと、同じクラスの一見さんを誘っての出場となった。一見さんは小学生時代の5年間をアメリカで過ごしており、山口さんの「ライティング・発音の先生」だという。

 山口さん、一見さんペアは「さ・し・す・せ・そ」をテーマに発表した。「さ・し・す・せ・そ」とは調味料を表す頭文字(さ=砂糖、し=塩、す=酢、せ=醤油、そ=味噌)で、地域から発信する日本文化というテーマから、岡崎の八丁味噌を主に味噌全般を取り上げた。

 山口さんは「商品紹介のような発表にしたくなかったので、味噌の文化そのものを研究対象として考えました」と話す。味噌の現状や歴史を知るところから始め、味噌蔵を訪ねてインビューし、歴史の長さと感謝の気持ちを感じた。味噌を通して、文化を知る大切さ、伝統を守ることを考えさせられる発表を目指した。

 審査で重要視されたのは「チームワーク」。ペアであることの利点を活かした発表が求められた。一見さんは「ペアだからこそ考え方の方向性が異なったり、考えるスピードの違いが出たり大変なことも多かった。一方が発表中につまってしまった際は自然な流れで助け舟を出せるなどチームワークを発揮できたと思います」と振り返った。10分間のプレゼンで47枚ものスライド数があったが、審査員からは「話の持っていき方がうまく、展開が早くても話に置いて行かれなかった」と講評を得た。

 山口さんは「日常的にL.S.Wingを使い、先生やほかの学生と話すことで、質問では聞かれたことに対し、自然に返答することができました。授業ではプレゼンテーションを含むものが多く、発表に慣れていたことが今回の結果に役立ちました。就職活動も控えていますが、また違うコンテストに出てみたい」と意欲を示した。

 ※L.S.Wing=ラーニング・サポート・ウィング

        国際英語学部専用のフロアで、このフロアでの会話は英語のみが基本。

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2017/12/26

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