今年で4回目政治・行政学系合同ゼミ、中京大学で開催
京ゼミの学生含むチームが優勝

 他大学ゼミと合同でチームを組み、統一テーマでプレゼンを競う合同ゼミが6月18日、中京大学名古屋キャンパスで開かれた。今年で4回目となる。

 中京大学は法学部・京俊介准教授ゼミ、総合政策学部・桑原英明教授ゼミ、愛知大学は法学部・入江ゼミ、地域政策学部・野田ゼミ、名城大学は法学部・髙松ゼミの延べ80人以上が参加し、異なるゼミ3つが含まれる8チームで取り組んだ。

 この合同ゼミは、新書の要約や新書で扱う問題の改善策の提案を通じて、問題解決能力を養うとともに、他大学の学生と親睦を深めることを目的としている。

 今年のテーマは「女性」。各チームは4冊の新書から1つを課題として選び、日本の雇用慣行や労働規制、家庭での役割に関する現状と問題点、解決策をチームごとに議論した。

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 チーム内で議論する学生

 

 あらかじめ各ゼミで新書を読み、まとめたプレゼンをチーム内で発表、それをもとに4時間という短い時間でチームとしてのプレゼンを仕上げた。話し合いの中では「いいものを作りましょう!」と声をそろえる場面も見られた。

 8チームが発表を終えた結果、優勝チームは京ゼミ、入江ゼミ、髙松ゼミの合同チームで、所属する京ゼミの須貝拓史さんは愛知大学の野田遊教授から「すぐに営業職に就いてもやっていけそう。表面だけでなく根本から理解して応答している」と評価された。

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 チーム内発表  中間発表をする様子

 

 後日行われた京ゼミの反省会で、ゼミ長の望月海渡さんは「他大学のゼミと合同でやることで自分のゼミの良さや改善すべき点がわかった。質問の対応などは良かったが、分析力や話し方など良くできる点もあることに気づいた。普段から根拠や前提さえも疑うような観点をゼミで養い、お互いの個性を伸ばしたのが結果となって表れた」とゼミでの成長を話した。

 また、土居希さんは「合同ゼミを行う前に2回ゼミ内でプレゼンを行ったことで、自分の班が扱った文献の内容も他の班が扱う文献の内容も理解できた。それによって作成したプレゼンがチームのベースとなり、的確な質問や応答をすることができた。普段ゼミで行っている問題を表面から深掘りして考えることが質問の質につながった」と話した。

 京准教授は「今回は質疑応答の質が最終的な評価につながった。合同ゼミは来年以降も大学を増やし続けていきたいです。この地域の一大イベントになればと思います」と述べた。

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集合写真=懇親会にて

 

2016/06/28

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