経済学部中山ゼミと回転寿司チェーン魚錠のコラボ商品
販売期間9月3~30日、注文数4,561個

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 経済学部中山ゼミ3年生24人が中部魚錠株式会社の回転寿司チェーン「魚屋の寿し 魚錠」さんとコラボして考案したお寿司が、9月3日(月)~9月30日(日)まで実際に店舗で販売されました。販売されたお寿司は、「中トロまりまり」(504円)、「フレッシュサーモン生春巻き」(262円)、「三色サーモンロール」(262円)、「柚子のピリ辛鯖寿司」(294円)、「あがり鯛茶漬け」(262円)です。

 販売期間が終了し、コラボ商品の合計出数は4561個でした。総売上は約130万円にも上り、9月の企画構成比(売上に占める期間限定商品の売上の割合)は約2%で、これは1日に42人が食べた計算になります。

 魚錠さんとのお寿司の商品開発をさせていただくに至った契機は、今年で8回目を迎える中部マーケティング協会の主催する大学生のためのマーケティング講座です。この講座では、地元優良企業と学生が協力し、何らかの戦略を立て、成果を報告しています。4年の先輩達はCBCさんと組ませていただいたそうです。

 「商品開発やマーケティングについて体験をすることはまずありません。学生のうちに実際に社会に触れることが出来るという貴重な体験をさせていただけることからコラボが実現しました」(3年ゼミ長 谷口晋一)

 はじめに、外食産業、回転寿司産業の市場分析をしました。その結果「日本人の魚離れ」という大きな課題にぶつかりました。魚錠さんの想定する40~50代の求める「贅沢感」と、市場分析から見出した「日本人の魚離れ」という課題を擦り合わせ、商品開発を行いました。 

 そして商品開発の結果をフィードバックさせるため、お客様の意見を独自に作成したお客様アンケートにより調査をしました。その合計回収数は約700通でした。「食材の組み合わせが面白い、ありそうでないメニューだった」(40代男性)「ユニーク、若い感性が良い」(70代女性)等の意見がありました。学生の発想が良い、というプラスの意見が多くあり、達成感と充足感を抱きました。一方で、「コンセプトがわからない」(30代男性)「若者向き、年配には油っぽい寿司だった」(40代女性)など商品開発自体への辛辣な意見もみられ、改善すべき点が多くあることを確認しました。

 伊藤正久中部魚錠株式会社社長には「魚には色んな食べ方があり、学生の新鮮な発想で提案してもらいました」と、お客様に向け、アピールしていただきました。

 私たちゼミ生からは「お客様に商品を消費してもらって幸せになっていただきたい」、「社会に触れる貴重な経験になった」、「コミュニケーションの重要性を感じた」と前向きな感想が多くありました。

 多角的な視点から答の見えない事をみんなで話し合うことで「考える力」が身につくとともに、自然とゼミの絆が深まりました。そういった過程の中で主体性や協調性を養い、一体感を得ることで、ゼミ全体の成長へとつなげることができました。

 今回の企画で、魚錠さんには強力なお力添えをしていただきました。ありがとうございます。この感謝の気持ちを形で表せるよう、今回の商品開発での研究の成果から今後の魚錠さんの事業展開の実益とつながる手掛かりを見出したいと思います。(ゼミ生一同)

 今回の研究活動の発表会が10月29日(月)に中京大学のヤマテホールにて開催されます。地元優良企業と提携した近隣の5大学のゼミが論理、内容、発表のわかりやすさ等を競います。他大学は経営学部のゼミが多く、経済学部のゼミは私たちのゼミだけです。経営学部とは違った、理論的な視点から今回の研究活動の成果をまとめ、研究会に臨みます。

 (経済学部3年 高下 沙和、松田 高彰)

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2012/10/10

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