「World Robot Summit 2020」製品組立チャレンジで工学部・橋本研、秋月研チームがオムロンらとの合同チームで3位入賞

 工学部・橋本学研究室、秋月秀一研究室の合同研究グループが、「World Robot Summit2020(WRS)愛知大会」(愛知県国際展示場、9月9日~12日開催)の国際ロボット競技会にオムロン、大阪大学、産総研との合同チーム(チーム名:O2AC)で出場し、3位入賞を果たしました。

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 この大会は、経済産業省とNEDOが主催する国際的なロボット大会です。中京大学は、ものづくりカテゴリー「製品組立チャレンジ競技」に挑戦。コロナ禍の影響を受けて大会が1年延期されるなどの困難の中、世界から集結した全7チームで、複数の部品による製品の組み立てを人間のように全自動でおこなうロボットの性能を競いました。

 橋本研究室、秋月研究室は、合同研究グループ(ASMI)として活動しており、この大会には、院生・学部生を含む8人が2019年から参画。ロボットの眼に相当するAIと物体認識の技術開発を担当しました。高度な組立作業を全自動でおこなう「タスクボードタスク」など3つのタスクで高得点をたたき出し、総合3位に入賞しました。また、高い技術力が認められ、人工知能学会賞も同時受賞することができました。なお、同研究グループは、2017、 2018年度にはWRSコンビニロボット部門のプレ大会でも、それぞれ1位、2位を受賞しています。

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O2ACチームが開発した知能ロボット 表彰状

 ■学生リーダー保田展邦(ほうだてんほう)さん(工学部4年)のコメント
 チームO2ACの一員として、総合3位の成績を収めることができ、嬉しく思います。一からプログラムを開発し、他チームと競い合うことは初めての経験でしたが、チーム一丸となって取り組めたと思います。チームO2ACの方々には、私たちが参画する機会を設けていただき、学生一同感謝しています。来年は大学院に進学予定ですので、これからもAIの研究に邁進したいと思います。

 ■秋月秀一助教のコメント
 競技会で動作させるプログラムは、一度きりの本番で期待通りの性能を出すために、様々な工夫が必要です。今回の挑戦は、普段の研究教育では得難い経験になったと思います。コロナ禍でも努力を続けた学生の取り組みが上位入賞という形で残り、大変嬉しく思います。

 ■橋本学教授のコメント
 当研究室はこれまでもさまざまな大会に挑戦してきましたが、今回はコロナ禍の影響で特に苦労しました。しかし、学生たちは最後までチームワークを大切にして取り組んでくれましたし、苦労の末の達成感など、技術者として非常に多くのことを学んでくれたと思います。

<関連サイト>

オムロン、大阪大、産総研、中京大の合同チーム「O2AC」が「World Robot Summit 2020 愛知大会」国際ロボット競技会で3位入賞し「人工知能学会賞」を受賞

2021/09/29

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