文学部小早川道子ゼミ/大府市歴史民俗資料館との連携で冊子『思い出博物館』を制作

 文学部歴史文化学科の小早川道子ゼミは1月20日、2018年度に大府市歴史民俗資料館との連携で、地域の人々に回想法を利用した民俗調査を実施した成果を『思い出博物館』と題した冊子にまとめた。冊子は、2月から大府市歴史民俗資料館で無料配布されている。

 大府市歴史民俗資料館との連携は、本学と大府市が2017年6月に、学術研究や教育、福祉等の各分野において相互に協力し、地域社会の発展と人材育成に寄与することを目的として協定を締結しており、その一環として行われた。

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 民俗調査では、大府市歴史民俗資料館が所蔵する民具資料を用い、実際に使っていた人らに使用方法や、道具にまつわる様々な思い出を聞いた。冊子はデザインや文章まで、すべて学生たちが考案した。

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 小早川准教授は「話者の皆様は、とても熱心に道具の使い方や思い出を話して下さり、学生たちはお話を聞くことで、使っていた当時の雰囲気も感じ取ることができました。回想法と民俗調査が、非常に相性が良いことも分かりました」と話した。

 小早川ゼミでは、フィールドワークを中心とした民俗研究を行っており、フィールドワークや文献調査を通して、民俗調査の方法や、民俗の継承・活用などについて考える力を身につけることを目的としている。

2019/02/15

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