経営学部/向日ゼミ 被災地応援の一環で学祭の売り上げを石巻市へ寄付
向日ゼミは昨年12月、東日本大震災の被災地を応援するため、石巻市へ学祭の売り上げ111,080円を寄付しました。これは、11月に開催された中京大学祭で、向日ゼミが石巻市に本社を構える株式会社ヤマサコウショウの協力を得て販売した「牛たん入つくね」の売上によるものです。この寄付が、少しでも被災地支援に貢献されることを願います。
ちょうどその1年前の2017年12月、「学祭を利用して被災地応援をしたい」というゼミの有志数名が集まりました。東日本大震災発生以降、約7年が経過した被災地の現状を自分たちの目で確かめるところから、私たちの学祭準備は始まりました。
2018年3月、津波による甚大な被害があった地域の一つ、宮城県石巻市を訪問しました。現地では、実際に津波が達した高さの記録がいくつも見られ、空き地や工事現場も多く、「まだ、3.11は終わっていない」と実感しました。
私たちは、石巻市にある、株式会社ヤマサコウショウの本社にも訪問しました。「学祭で牛たん入つくねを販売し、東北応援をしたい」という目的を伝えていたこともあり、訪問の際には、被災当時の状況から今抱えている問題まで、詳しいお話を聞くことができました。
被災地を訪問した春休みが過ぎ、2018年5月から本格的に、学祭へ向けて「経営学部向日ゼミに所属している私たちが、東北を応援するためにできることはなにか」と話し合いを重ねました。私たちは、情報共有の重要性に着目し、展示物を制作することにしました。3年生は被災・災害について〈被災地訪問記〉〈災害時のTwitterデマ情報〉〈支援物資の必要性〉を、2年生はどのような学生が販売しているのかについて〈ゼミ合宿紹介〉を制作し、展示しました。多くの方に見ていただけたと思います。
学祭期間中は、予想以上に多くのお客様が「牛たん入つくね」を購入し、制作した展示物や、看板、ポスターにも関心を寄せてくださり、とても嬉しかったです。
お客様と一緒に、情報を共有し、東北を応援し、自ら災害への意識を高めることができました。私たちなりにできることをやり遂げた達成感を忘れず、今後の活動にも活かしていきたいと思います。
(経営学部3年 吉田明穂)