工学部村中崇信研究室 宇宙イベントで
超小型模型衛星のフライバック競技に参加 

 工学部村中崇信研究室のメンバーは、8月16日から4日間開催された第14回能代宇宙イベントに参加した。これは毎年秋田県能代市で開催されるイベントで、大学生による空き缶サイズの超小型模擬衛星(缶サット)およびモデルロケットによる競技大会が行われるイベント。大学における宇宙開発活動の活性化を目的としている。今回で14回目の開催となった。

 村中研究室は缶サットを約100mの高度から投下し、自動制御で飛行して目的地点への着陸をめざす「フライバック競技」に初めて参加した。

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参加した村中研究チーム

 大会期間中は荒天で延期が続いたが、延期した2日間は整地作業や動作試験、缶サット格納容器からの落下試験などを実施。競技1回目は機体を150mまでドローンで上昇させたのち投下、パラフォイル(※)が展開して飛行したが飛行制御履歴が不十分であり制御飛行とはならなかった。1回目で確認された制御プログラムの変更など機体の調整作業を行い、翌日の競技2回目に挑んだ。

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 2回目は機体を高度50mまでバルーンで上昇させたのち投下。格納容器が回転したまま機体の投下となり、パラフォイルが半展開の状態で機体が螺旋運動をしながら墜落した。残念ながら,2回目も制御飛行とならず機体も落下の衝撃で損傷となった。

 

 村中准教授は「今大会は初出場だったのですが、例年より機体審査が厳しく参加に到るまで大変苦労しました。大会期間中はあいにくの天候で競技スケジュールが二転三転するなかで、自分たちの製作した機体が飛べたことに大変満足しています。」と話した。

 (※)風によって展開される柔軟構造を有する翼のこと。パラグライダーなどに用いられている。

2018/09/10

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