工学部学生選抜チームChukyo RoboStarsがロボカップ ジャパンオープン3位入賞
サッカー小型リーグ(ヒト型)で、予選は無失点

ロボカップ ジャパンオープン2017(5月4―7日、愛知県立大学長久手キャンパス)で、中京大学工学部学生選抜チームChukyo RoboStarsがサッカー小型リーグ(ヒト型)で3位入賞した。

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大橋健会長から表彰される

中村仁美キャプテンと山口剛副キャプテン


 ロボカップは「サッカーの世界チャンピオンチームに勝てる、自律型ロボットのチームを作る」という夢に向かって人工知能やロボット工学などの研究を推進し、様々な分野の基礎技術として波及させることを目的とした世界的プロジェクトである。

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ペナルティキックでゴールを決める Chukyo RoboStars

 ロボカップ ジャパンオープンはロボカップサッカー、ロボカップレスキュー、ロボカップ@ホームの3部門から構成され、工学部学生選抜チームChukyo RoboStarsなど6チームがロボカップサッカーのサッカー小型リーグ(ヒト型)に出場した。本リーグでは天井近くに設けられたTVカメラからの画像信号を用いて、全自動の2足歩行ロボット3台からなるチームどうしが自ら「見る」、「考える」、「動く」ことによりサッカーを行う。試合中は、コンピュータやロボットはもちろん、リモコンさえ触ることができない。

 Chukyo RoboStarsは早々と昨年のチャンピオンチームKIKS(豊田高専)を退けるなど、全試合無失点の2位で予選を通過したものの、準決勝でODENS(大阪電通大)に敗れた。3位決定戦は昨年準優勝の強豪Ai-Robotsと中京大学チームどうしの対戦となったが、Chukyo RoboStarsはペナルティキックで1点を先取し3位入賞を果たした。

 チームChukyo RoboStarsは中京大学工学部「プロジェクト活動助成」と、中京大学人工知能高等研究所(AI研)の「AIロボットプロジェクト助成」の支援を受けている。チームリーダーの中村仁美さん(工学部4年)は、卒業研究と就職活動でなかなか時間のとれない4年生メンバーが大半のチームをまとめあげ入賞に導いた。今後は研究成果をまとめ、工学部とAI研に報告する。

■ 出場メンバー

 中村仁美(キャプテン)、山口剛(副キャプテン)、近藤弘和、山名裕之、菊浪雄貴、小林明暉、月山祐太、浅野司(以上工学部4年)、長谷川英樹(大学院2年)、近藤雄基(AI研研究員)、福島賢二(技術職員)、佐藤俊郎(教授)、沼田宗敏(教授)

■主催:ロボカップ日本委員会

 共催:人工知能学会、日本ロボット学会など

■試合結果(サッカー小型リーグ)はこちら

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Chukyo RoboStarsのチームメンバーと3台の出場ロボット

2017/05/10

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