スポーツ科学部小谷さんが学長賞を受賞 英語スピーチコンテストで優勝

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(左から)來田享子教授、小谷さん、安村学長

 安村仁志学長は3月14日、愛知日米協会の英語スピーチコンテスト(2016年11月5日開催)で優勝したスポーツ科学部3年の小谷大貴さんに学長賞を贈った。

 コンテストは「忘れられない経験(An unforgettable experience)」をテーマに行われ、小谷さんは「Fiji's Recipe for Happiness」をテーマにした。

 題材にしたフィジー共和国は、「世界幸福度調査」(米国の世論調査会社ギャラップ・インターナショナルとWINによる共同調査)で何度も1位に輝いている"幸福先進国"。小谷さんは16か月滞在し、フィジーの人たちが実践する「幸せへのレシピ」を話した。民族衣装を身にまとい、裸足で壇上に上がるユーモアを取り入れ、現地で一番感動した経験も織り交ぜて話した。

 小谷さんは2年次、留学生と1泊2日を過ごすプログラムに参加したが、異文化コミュニケーションの難しさに直面し、その悔しさから留学を決意。4か月フィジー語学留学をした後、オーストラリアでワーキングホリデーを経験、その後11か月フィジーでインターンシップを経験し、計2年間の留学生活を送った。

 安村学長は「英語系の学部の出身でないにもかかわらず、コンテストに出場して優勝するのは大変すばらしいこと。学部外の授業も積極的に受講され、学部を越えて学ぶことができている」と小谷さんの活動を評価した。

 また、小谷さんは安村学長から大学に望むことを聞かれると、「全学解放授業を増やしてほしい。他の学部の学生、異なるフィールドにいる学生とも交流することができ、良いコミュニケーション力育成の場になると思います」と、話した。安村学長は「今、大学が取り組むべき指標として今後やっていかなければと考えていること。教養探究ゼミでは4年生の秋学期のみに取り組むことができる科目として各学部の学生が交わって交流し、面白いと思います」と話した。

 小谷さんは今後、異文化コミュニケーションに関わるような仕事に就きたいと話している。

 学長賞は2016年度より、学内外で活躍している学生に向けた賞で、学部の推薦などにより決定する。

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表彰状を受け取った小谷さん 英語でスピーチする様子

◆小谷さんの感想◆

「まずやってみる」

 このスピーチコンテストを通して改めて思ったことがあります。

 自信がないことに取り組むことほど怖いことはありませんが、それを敢えて「やってみる」ことから全てが始まる、ということです。

 この度のスピーチコンテストのテーマ「忘れられない経験」をみた時に、私が伝えたい経験は頭に浮かびましたが、ですがその経験を通して、私は何を感じ、何を得て、何を伝えたいのか、ということがわかりませんでした。その上それらを英語で表現できるのか、という大きな不安もありました。ですが、私の忘れられない経験を英語で伝えている自分を想像してみたら、これはやるしかないとなぜか奮い立つことができました。

 準備段階としてはその頭に浮かんだ経験の時の写真や日記を読み返すことを通して、自分が伝えたいことを整理し、英文化しました。またアメリカの友人にも添削をお願いしました。原稿が完成してからは、鏡の前で自分の話し方をみながらの練習や、また目をつぶり自分が実際に人の前で話している姿を想像しながらの練習を繰り返しました。

 当日は、準備してきたことを表現できるのか、という緊張感と、TEDに出演する人たちのように演じようというワクワク感が私の心の中で暴れていました。

 舞台に上がる時に、原稿を持たずに登壇しました。私は直前まで、原稿を持ってくか迷っていましたが、もし頭が真っ白になってしまったら謝罪をして舞台を降りることを決意しました。この決意により緊張感は吹っ飛び、ワクワク感だけが残り、自分でも納得できるスピーチをすることができました。これが優勝につながったと思います。

 冒頭でも述べたように、自信があるか、ないかに関係なくまずやってみることは重要であると強く思いました。そしてその「やってみる」が確固たる自信につながることを、今回は身を持って経験できました。

 私は英語への自信はあまりなかったものの、今回の経験、そして結果を受けて、英語への自信を高めることができたのですから。

 残りの大学生活も「まずやってみる」を通して様々なことに対する確固たる自信をつけていきたいです。

2017/03/23

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