経営学部2年の塔米日さんが関西大学主催ビジネスプランコンテストで企業賞を受賞
~Eye of the Sound:超音波技術で、視覚障害者にも『見える』日常を~

 「KUBIC2016 ビジネスプランコンテスト本選会」(応募総数は1,494件)が10月8日に関西大学で行われ、経営学部2年の()()()さん(永石信教授ゼミ)が㈱プロアシストから提示された「超音波センサを使ったヘルスケア機器の提案と事業展開」というテーマで企業賞(テーマ別最優秀賞)を受賞した。

 それを受けて、塔米日さんを始めとする経営学部の学生たちが11月21日に㈱プロアシスト本社に招待され、それぞれのビジネスプランについて改めてアドバイスをもらう産学交流の場も開かれた。

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受賞した塔米日さん(左)

 「Eye of the Sound」の経験を振り返って、塔米日さんは以下のようにコメントした。

 「視覚障害者にも『見える』日常を提供したいと思い、目以外の部分で身周りを『見える化』することができる装置を提案しました。技術的には、株式会社プロアシストが持つ超音波技術を応用し、身の回りに存在する物体の形状・大きさ・距離などを音に変換してユーザーに伝達する仕組みとなっている点が大きな特徴です。

視覚障害者の方々に、周囲の人たちと大きな違いがない外観を提供しつつ、ある程度周りに障害者であることを分かってもらうことが重要であると考えました。それを解決するためのプロダクトデザインの検討に多くの時間を費やし、最終的に、白杖の代わりにミニリモコン状の機器を持たせ、指す方向に超音波を飛ばし、物体を感知して音に変換する仕組みを提案しました。

今回の経験を振り返り、自分の目線だけではなく、利用者目線での創意工夫をどれだけこなせるかが重要であることを学びました。自分の目線でプランを考え、どれだけ良い案と自分が感じても、実際に利用者の手に渡った時には真逆の反応をする可能性があります。今回の経験を活かし、これからも、物事への客観視を重視したプランやサービスを提供していきたいと思います。」

(経営学部2年 塔米日)

2016/12/16

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