三井健史さんと諸戸貴志さん(情報理工学部情報システム工学科4年)
情報処理学会全国大会でそれぞれ学生奨励賞を受賞
情報理工学部情報システム工学科4年の三井健史さんと諸戸貴志さんが情報処理学会第77回全国大会(3月17日~19日、京都大学)で、それぞれ「個々のユーザの集中度に応じた室内環境を演出するシステム〜ヴァーチャル・スタバ〜」「筋電位センサーを用いた認証方式の提案とその実装」のテーマで発表し、学生奨励賞を受賞しました。
学生奨励賞とは、大会のローカルアワードとして学生セッションで発表された学生会員の中から座長裁量で優秀な発表に対して贈呈される賞です。
※学生奨励賞概要 https://www.ipsj.or.jp/award/taikaigakusei.html
■「個々のユーザの集中度に応じた室内環境を演出するシステム~ヴァーチャル・スタバ~」
三井健史さん(濱川研究室/共同執筆者・共同開発者:大橋省吾さん、小林拳人さん・全体管理:志津野之也さん(修士1年)/担当:濱川礼教授)
【発表内容】
仮想喫茶店(室内環境演出を行うシステム)「ヴァーチャル・スタバ」についてです。喫茶店で行う作業は一般に捗ると言われています。これは店内の程よい雑音や店内に漂うコーヒーの香りが作業への集中度を高める働きがあることが要因です。そこで作業時のユーザのキーアクティビティ、作業内容、姿勢などから集中度を推定し集中・思考・注意散漫・眠気の4種類の状態に分類した後、作業状態に応じてアロマ噴霧や環境音再生を行うことで気軽に自宅で喫茶店の環境を再現する「ヴァーチャル・スタバ」を開発しました。
【座長からの受賞理由】
本セッションのテーマは「エンターテインメントシステム」であるが本発表は、楽しくワクワクに加えて、さりげない支援をしていて将来性のある非常に素晴らしい研究である。
共同開発者と座長の山本豪志朗先生(奈良先端科学技術大学院大学) |
■「筋電位センサーを用いた認証方式の提案とその実装」
諸戸貴志さん(濱川研究室、共同執筆者・共同開発者、福田洋平さん、中西勇人さん・全体管理:松下卓矢さん(修士1年) 担当:濱川礼教授)
【発表内容】
筋電位を用いた認証入力手法の提案とその実装方法について発表しました。近年、スマートフォンの普及により機密度の高い情報を持ち歩く機会が増えました。スマートフォンのような携帯端末は公共の場で使用することが多くあり、第三者が背後からパスワードの入力を盗み見るショルダーハッキングにより情報漏えいする危険性があります。 そこで入力に足趾筋電位を用い、またパスワードとしてこの足趾の動きのON/OFF を組み合わせたパスフレーズを新たに提案することで単純で僅かな動きでの認証が可能になりました。
【座長からの受賞理由】
色々な発展性を感じさせる研究であった。またセッション内の質疑に積極的に参加した。
共同開発者と |