スポーツ科学部來田教授が「日本スポーツとジェンダー学会」で学会賞を受賞
スポーツ科学部來田享子教授は6月29日、「日本スポーツとジェンダー学会」で飯田貴子帝塚山学院大学名誉教授、熊安貴美江大阪府立大学教授との共著で学会賞を受賞した。
この学会は、スポーツにおける性に基づく不平等を解消するための政策や教育を理論的に牽引する研究の蓄積をめざし、2002年に設立された。
受賞作は「よくわかるスポーツとジェンダー」(飯田貴子、熊安貴美江 來田享子共著 2018年 ミネルヴァ書房)
受賞理由は、「スポーツとジェンダーに関わる従来から積み重ねてきた理論的枠組みに基づき,基本的・基礎的事項を選び,初学者にも理解しやすく解説する編集となっている。
51人という多数の執筆者のほとんどが本学会会員であり、いわば『スポーツとジェンダー研究15年の集大成』とも言える労作である。この重要な編集をやり遂げた編集者の企画力とそれを完成させた努力に対して、選考委員会は2019年度スポーツとジェンダー学会論文賞に値するとして選考した」(-日本スポーツとジェンダー学会HPより-)
來田教授のコメント
賞をいただいた図書の編集作業では、私自身が多くのことを学ばせていただきました。スポーツとジェンダーに関わる学問領域の全体像を捉え、現段階で弱点になっている論点を知ることもできました。そのような編集によって賞を得たことは、思いもよらない喜びでした。執筆に携わってくださった51人の研究者がいなければ、1冊にまとめることはできませんでした。その意味では、学会の研究仲間とともに得ることができた賞だと思っています。ありがとうございました。
スポーツにおけるジェンダー課題は、社会やスポーツの変化に伴い、浮かび上がってきます。それは、まるで生き物のようです。研究が発展するにつれ、その時々の課題を把握し、一冊の図書として世の中に提示できるよう、これからも精進を続けたいと思います。
表彰を受ける來田教授(右) |