心理学部の宮﨑由樹助教と心理学研究科の佐藤史織さん(博士前期課程2年)が日本心理学会第79回大会で特別優秀発表賞を受賞
「顔の魅力に及ぼす衛生マスクの効果」(北海道大学大学院文学研究科の河原純一郎准教授との共著)
宮﨑 由樹助教 |
心理学部の宮﨑由樹助教と心理学研究科の佐藤史織さん(博士前期課程2年)が9月21日、日本心理学会第79回大会会員集会で特別優秀発表賞を受賞した。同賞は2014年度の日本心理学会第78回大会のポスター発表のうち、発表1,261件の中から、会期中の参加者3,532名の得票により選ばれた9件に贈られた。
授賞対象となったのは「顔の魅力に及ぼす衛生マスクの効果」で、北海道大学大学院文学研究科の河原純一郎准教授との共著での発表。
◆受賞発表「顔の魅力に及ぼす衛生マスクの効果」の概要
最近、風邪や花粉症でもないのにマスクを着用する若い女性が増えています。 このようなマスクの着用文化は日本に特有のもので、マスクを着用することで顔の外見的な印象がどのように変化するかはこれまで分かっていませんでした。本研究では、複数枚の同じ人物の「マスクを着用した写真」・「マスクを着用していない写真」を準備し、実験参加者にそれぞれの人物の顔の魅力度を評価してもらいました。その結果、概ねどの人物でもマスクを着用すると(着用していない場合に比べて)魅力が低く評価されることが分かりました。この効果は、マスクで隠れた部分の顔の特徴が分からないこと、マスクによって見た目の健康さが低下することに由来することも研究で確かめています。
◆受賞コメント、今後の抱負・見込み
われわれの研究が、大会参加者のピアレビュー(相互評価)によって、総発表件数1,261件の中から特別優秀発表賞に選出されたことに、非常に喜びを感じています。この受賞を励みにますます研究活動に精を出したいと思います。なお、本研究は、本学卒業生の工藤光紗さん(心理学部2014年度卒)の卒業研究の一貫として行ったものです。
※日本心理学会のホームページでも紹介されています。