工学部の青木公也教授、輿水大和教授らが最優秀論文賞「小田原賞」受賞
「内視鏡型センシングと気付きアルゴリズムによる自動車部品検査方式」
青木 公也教授 | 輿水 大和教授 |
工学部青木公也教授、輿水大和教授らが、ViEW2014:ビジョン技術の実利用ワークショップ(パシフィコ横浜、2014年12月4・5日)で、最優秀論文賞「小田原賞」を受賞しました。ViEW(Vision Engineering Workshop)は、画像応用技術専門委員会(精密工学会)主催の画像処理技術に関する学会で、毎回500名ほどの技術者・研究者が全国から一堂に会する、最先端の研究成果発表の場です。
今回のViEWでは83件の研究論文の中から、学会参加者による投票及び審査委員会による審査に基づき、青木教授らの「内視鏡型センシングと気付きアルゴリズムによる自動車部品検査方式」と題する研究が選出されました。輿水教授、青木教授の研究室では多くの企業と共同研究プロジェクトを実施していますが、この研究も、(株)豊田中央研究所(長嶋千恵氏、塚田敏彦氏)、トヨタ自動車(株)(三和田靖彦氏)との共同研究の成果です。
受賞した研究は、自動車部品の特に円筒形状部の内面にある微小なキズを自動検出する研究です。日本の基幹産業であり、世界に誇る品質を持つ自動車は、こういったわずかなキズも見逃さない自動検査システムがその一端を担っています。青木教授らはViEW2012でも最優秀論文賞を受賞しており、今回はそれをさらに発展させ、大学での研究シーズが実際の製造現場における検査に実利用できることを実証した点が高く評価されました。
受賞メンバーで(株)豊田中央研究所の塚田氏は、「弊社の基本理念は、新しい概念と技術の創出・融合化により技術体系の新しい一連の核を創ること、広く社会との交流に努めることです。今回の受賞は産学連携の成果ですが、その連携が名ばかりでなく密で有意義であった結果だと思います。今後も共同プロジェクトを通して新しい技術を発信していけたら幸いです」と喜びを語っています。
【関連サイト】
ViEW2014 http://www.tc-iaip.org/view2014/
精密工学会画像応用技術専門委員会「小田原賞」 http://www.tc-iaip.org/award.shtml