橋本学・工学部教授らが 「優秀学術賞」 受賞
「特徴的な3-Dベクトルペアを用いた高速位置姿勢認識」
表彰を受ける橋本教授(中央)と秋月さん(右) |
工学部・橋本学教授らが、SSII2013画像センシングシンポジウム(パシフィコ横浜、2013年6月13・14日)にて、「優秀学術賞」を受賞しました。SSIIは、毎年1000名ほどの研究者が集う、画像センシング技術に関する国内最大級のシンポジウムであり、同賞は優れた研究成果に対して贈られる権威ある賞です。
今回は、SSII2012で発表された100件を超す論文に対して、専門有識者で構成された表彰委員会による厳正な審査がおこなわれ、橋本教授の研究チームらによる研究論文「特徴的な3-Dベクトルペアを用いた高速位置姿勢認識」が選出されました。
受賞技術は、ロボットの知能化に欠かせない「立体を知覚する眼」に関するものであり、極めて少ないデータ点数だけで確実かつ素早く対象物を認識する手法です。データ発生確率の理論的分析に基づいた独創的な発想と、現実の産業用ロボットに適用し得る実用性能を達成した点が高く評価されました。受賞者は、橋本教授、および情報科学研究科(修士)2年生の秋月秀一さんの2名です。
◆受賞した橋本学教授のコメント
我が国の産業競争力、とりわけモノづくり技術を強化するためには、近隣諸国を凌駕するオリジナリティの高い技術の開発が不可欠と考え、ロボット視覚の研究に注力しています。この分野は一見地味に見られがちですが、国内外の研究者が挑戦しながらも未だに実用解が得られていない課題が数多く残されており、研究テーマの宝庫でもあります。これにサイエンスの光を当て、粘り強く取り組んできた我々のチームの研究がこのような賞をいただけたことは、大変光栄に思っています。今後は、受賞技術を汎用化し、移動ロボット、サービスロボット等への多角的な適用を視野に、さらに研究を深化させていく計画です。
※画像センシングシンポジウムのホームページでも紹介されています