経済研究所 平澤誠研究員(1990年経済卒)がクズネッツ賞を受賞

 中京大学経済研究所の平澤誠研究員(経済学部非常勤講師、名古屋大学大学院経済学研究科研究員)が、クズネッツ賞(Kuznets Prize)を受賞しました。この賞は人口経済学に関する国際的な学術刊行物 Journal of Population Economics に掲載された論文の中から3年に一度、同雑誌編集者たちの投票により選ばれる賞で、今回、2007~2009年の期間における最優秀論文として、平澤研究員たちの論文が受賞しました。日本人研究者の受賞は初めてです。

平澤研究員
平澤誠研究員

 受賞の対象になったのは焼田党(あきら)名古屋市立大学大学院経済学研究科教授との共同論文「Fertility, Child Care Outside the Home, and Pay-as-you-go Social Security」です。家庭外育児サービスを充実させることにより、社会保障制度の維持可能性の問題と少子高齢化の問題を同時に改善し、かつ、すべての世代の経済厚生を高めることができるような社会保障制度改革が可能となることを理論的に示しました。

 平澤研究員は1990年中京大学経済学部卒、2002年同大学院博士課程修了。博士(経済学)。専門は公共経済学、環境経済学。今回、共同受賞の焼田教授は元中京大学経済学部教授。クズネッツ賞受賞を祝う会が11月4日、サーウインストンホテル八事で開かれます。

2011/10/21

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