総合政策学部弘中ゼミが中小企業に関する調査を中間発表 地元企業のゲスト講師が評価

 総合政策学部の弘中史子ゼミは、7月30日、地元企業のエイベックス株式会社(名古屋市)からゲスト講師を招き、中小企業が抱える問題、解決策について考察し、調査した内容について発表した。

 エイベックス株式会社は、自動車関連部品や建設機械部品などを製造する中小企業で、学生たちは、4月に行ったゲスト講師の生駒健二さん(同社執行役員)による中小製造業が抱える課題についての講義を聞き、調査・研究を開始した。ゼミ3年生が取り組むプロジェクトで、この日は4チームが発表。10月に予定している大会に向けて、中間発表となった。 

 「中小企業の効果的なウェブサイトの活用方法」をテーマに発表したチームは、新規顧客獲得が困難で、人材不足という課題が中小企業にあることを背景に、人材獲得に有効なウェブサイト、営業活動に有効なウェブサイトの特徴について立てた仮説について報告した。

 また、BtoB企業を一般消費者に知ってもらうことにこだわった「BtoB企業における一般消費者へ向けた工場見学の推進~リピーター獲得のために~」をテーマにしたチームは、産業観光推進の活動として工場見学に着目した。コロナ禍により小規模な工場見学にせざるを得ない状況の中で各社にヒアリングを進め、工場見学におけるリピーターの獲得方法について考察をまとめた。

 「中小企業における新人育成の成功要因~コミュニケーションに着目して~」について発表したチームは、新人教育に着目。実際に働く若手社員のヒアリングなどによって能力を引き出す要素、コミュニケーションの大切さについて考察し、効果的な教育方法について提案した。

 最後に発表した「BtoB中小企業の新規顧客獲得の取り組み~営業担当者の信頼獲得方法~」について研究したチームは、「信頼」を営業の視点で定義づけし、仮説検証のため中小製造業へのアンケート調査を行うなどした結果を発表した。

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 生駒さんは「ほかの人の考え方、アプローチ方法を中間発表などの場で聞いて、学べると良いと思います。良いテーマが多いので、10月の研究発表で終わりではなく、今後も続けてより深く研究していってほしい。また『研究の目的』を意識して大切にするとともに、現場で生の情報も確認しましょう」とアドバイスをおくった。

 今後、アドバイスをもとに10月までの課題を決め、研究、調査を進めていく。

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2021/08/26

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