工学研究科・加納研究室の田中宏太さんがHAIシンポジウム2021で学生奨励賞受賞

 工学研究科・加納政芳研究室所属の田中宏太さん(工学研究科機械システム工学専攻1年)が3月9、10日にオンラインで開催されたHAIシンポジウム2021で学生奨励賞(StudentEncouragement Award)を受賞した。

 HAI(ヒューマン・エージェント・インタラクション)は、「人」と「エージェント(人工物:ロボットやパソコン内の仮想キャラクターなど)」との「インタラクション」を対象とした研究領域で、HAIシンポジウムでは、この領域に関する研究発表を集めて行われる。

 田中さんは、自動車の運転を自宅でロボットと共に振り返るシステムを開発。運転を振り返るロボットに対して名前を付けることによって、ロボットからのアドバイスに対して受け入れ度合いが変化するのかを調査した結果、名前を付けることによって、ロボットへの愛着とロボットからのアドバイスの相関がなくなることがわかった。学生奨励賞は、学生による70件の発表のうち、学術の向上に貢献する優秀な研究発表で、かつ今後の一層の活躍を期待できる研究に対して授与されるもので、田中さんの研究は7件のうちの1件として選ばれた。

 また田中さんは、精密工学分野の学業成績優秀かつ人格の優れた学生に贈られる「精密工学会東海支部学生優秀賞」も3月19日付けで受賞した。

 田中さんは「このような素晴らしい賞を2つもいただくことができてとても嬉しいです。自分の研究はまだまだ未熟な部分もありますが、学会では自分とは違った視点や考え方を多く学ぶことができたので、"今後の一層の活躍を期待できる研究"に応えられるよう、次に繋いでいきたいと思います」と語った。

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2021/04/05

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