文学部三浦育真さん 織田作之助青春賞を受賞

 大阪生まれの作家である織田作之助(1913~47年)にちなんだ「2020年度織田作之助青春賞」の受賞者が11月30日に発表され、文学部1年生の三浦育真さんの「夜明珠(イェミンジュ)」が選ばれた。

HPIMG_3846.jpg
三浦さん

 青春賞は織田作之助がはじめて懸賞小説に応募した年齢の24歳までの若手を対象に、短編小説を公募。「夜明珠」は応募237作品の中から選ばれた。

 三浦さんは「実感はありませんが、大学2年生までに文学賞を受賞することを目標にしていたので、達成することができて良かったです。今後も小説を書き続けて、新人賞(プロにつながる賞)を受賞したい」と意気込みを語った。

 「夜明珠」は来年1月に発売予定の「三田文学 2021年冬季号」に掲載される。

 【「夜明珠」のあらすじ】

 大学図書館で司書のバイトをしている主人公は、閉館後の館内で床に落ちた筆箱を見つける。それが図書館の常連の女性のものだと気づいた彼は、それを届けたことをきっかけに彼女と知り合う。
 彼女は香港からの留学生で、翻訳を学びに日本に来ているという。少しずつ親しくなってゆく二人だが、香港のデモは激化し、ある日突然彼女は故郷に戻ってしまう。

2020/12/02

  • 記事を共有