体育学研究科博士2年の瀧川寛子さん 日本コーチング学会で「優秀発表賞」受賞

 日本コーチング学会第31回大会が3月17、18日に鹿屋体育大学で行われ、体育学研究科博士2年の瀧川寛子さん(指導教員:田内健二教授)がポスター発表の個別「優秀発表賞」を受賞した。

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 瀧川さんが受賞した発表テーマは、「国内一流女子やり投げ競技者における投てき動作の縦断的変化」。世界選手権出場経験を持つ国内一流女子やり投げ選手(PB:62m88)を対象に、投てき動作の縦断的変化の特徴を明らかにすることを目的に、2011年~2019年までの日本選手権における試技を分析した。その結果、投てき動作の縦断的変化の特徴として、助走速度が増加したこと、リリース直前の後脚接地時から前脚接地時までにおいて体幹部の捻転動作が強調されたこと、前脚接地時の前脚膝関節がより伸展位になったこと、右肘がより伸展位になったことが挙げられた。

 瀧川さんは「優秀発表賞を受賞できたこと、とても嬉しく思います。発表に際し、お力添えを頂いた田内教授をはじめ、本学大学院応用スポーツ科学系の皆様に心より感謝致します。今後は、研究によって得られた内容を、陸上競技の指導現場へと活かすことができるよう精進したいと思います」と話した。

 同学会は体育・スポーツの指導実践に関する科学的研究とその発展に貢献し、スポーツの実践に役立てることを目的に年1回開催されている。

2020/09/03

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