経営学部中村雅章ゼミ 冨田商店とのコラボ商品、「Birthday Bar」へ提案
私たち経営学部中村ゼミの4年生8人は、パッケージなどの紙製品を扱う冨田商店と共同で「Birthday Bar」に提案するお菓子のパッケージデザインを考えました。「Birthday Bar」は誕生日プレゼントに特化した雑貨店で、全国展開しています。愛知県ではラシック地下1階とJR名古屋タカシマヤ1階に店舗があります。
商品提案のコンセプトとして、「20~30代の若い女性をターゲットに、メインのプレゼントを買った後に、500円程度でサブプレゼントとして購入してもらえる商品」を設定しました。
まず私たちは新しい発見をするために、実際の店舗に行くことから始めました。調査の結果、商品はカラフルでパステルカラーの色使いが多いことや、セット商品がたくさんあること、中高生よりも大人向けの商品に力を入れていることなどが分かりました。
それらを踏まえ、大・中・小の大きさ別のパッケージ案を各自で考え、企画書にまとめました。私たちの案をもとに話し合った結果、「アフロ頭のパッケージデザイン」が「斬新でお店にも合う」という評価をいただき、さらに寸法、色、中身のお菓子のラインナップを深く考えていきました。この案は、アフロの顔の部分に紙製品を使い、髪の毛の部分に丸い豆菓子などを入れてアフロに見立てるというデザインでした。
ラフ画 |
私たちの描いたラフ画からサンプルを作成していただいた際には、再現性の高さに驚きました。サンプルはラフ画にはなかったヘッドホンでお菓子が固定してあり、ピアスは絵で描かれていました。
しかし、サングラスを星やハートの図形で表現すると、ターゲットからは少し外れ、幼いイメージになってしまうことが分かりました。
そこで、修正案として「ティアドロップ」型のサングラスに変更し、ピアスをパッケージに描くのではなく、耳を出っ張らせ、金属をつけるようにすればグッと大人びた印象に変わるのではないかと提案し、最終サンプルが完成しました。
サンプル品 | 改良版サンプル品 |
最終サンプルは、「Birthday Bar」のバイヤーさんには気に入ってもらえましたが、全国の店長会議で商品化は見送られてしまいました。今回のような尖ったデザインの商品はリスクが高いと判断されたようです。
私たちは自分たちの商品イメージの実現にこだわり、改良を重ねましたが、デパート内の店舗は競争が激しく、売上げで他社との差に余裕がなければ一発を狙うような商品のリスクは負えないということを伺い、勉強になりました。売り場の特徴をしっかりと捉えていたらまた違った商品を提案できていたかもしれません。お店の雰囲気に合った商品を提案することも念頭に置いてアイデアを考えると、より適切に提案ができたのではないかと思いました。
私たちの提案が通らなかったのは、とても悔しく残念でしたが、商品を作って店舗に置くという難しさを経験することができました。
今後は、「ヴィレッジヴァンガード」のような尖った商品がたくさん置いてあるお店に商品提案していきたいと思います。
(経営学部4年 谷川咲月 江島琴乃 荒尾和佳 笠原大河)
開発メンバー
荒尾和佳、伊藤朱里、上村芽生、江島琴乃、笠原大河、谷川咲月(リーダー)、布谷治香、村手克優