経営学部中村雅章ゼミ/「あいちのお菓子フェア2017」で、ふるさと菓子本舗「浅野商店」とコラボ商品を出展

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 私たち経営学部中村雅章教授ゼミの3年生7人は、ふるさと菓子本舗「浅野商店」と共同で2種類の新商品を開発し、11月12日に名古屋市中区栄広場で行われた「あいちのお菓子フェア2017」で販売しました。「あいちのお菓子フェア」は、愛知県の特徴的な産業であるお菓子業界を盛り上げるために、愛知信用金庫が主催して開いたものです。この催しにはお菓子業者15社が出展し、大学生とのコラボレーションを謳って中京大学中村ゼミの他に、愛知学院大学、東海学園大学が参加し、それぞれ5社ずつ担当しました。

 私たちのチームが担当した浅野商店は、商品の味や価格には自信を持ってみえましたが、企画力とパッケージングが弱いということでした。今回のお菓子フェアに際しては、横綱あられと羊羹の新商品を考えて欲しいという要望が出され、私たちは今までになかった視点から500個ほどのアイデアを出しました。

 しかし、実現可能性までは考えずに、売れそうだと思ったものを提案していたので、実際には再現が難しい、賞味期限が限られる、コストがかかるなどさまざまな課題に直面しました。ここでの反省点は、ターゲット層を明確に設定しないままに提案してしまったことです。

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 話し合いの結果、新商品が「ちりめんじゃこあられ」と「牛乳玉寒天」の2つに決定し、続いてラベルデザインを行いました。ちりめんじゃこあられについては、じゃこをイラストで描こうとしたのですが、絵では伝わりづらかったため、直前に写真を使ったラベルに切り替えていただきました。一方、牛乳玉寒天は、メンバーが書いた牛の手書きイラストがそのまま使われることになりました。

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 フェア当日は、お客様と関わる機会が多くなるように、積極的に声を出して呼び込みを行いました。商品の説明を積極的にすることによって、購入まで至ることが多かったと思います。また、イベントを知ってもらうために、SNSで拡散したり、歩行者の方にPOPを見せながら紹介したりもしました。

 私たちが今回のプロジェクトで学んだことは3つあります。

 1つ目は、商品開発の楽しさです。今回、企画から販売までの一連の流れに関わらせていただき、「私ならこんなお菓子が食べたい」「こんなパッケージだったら、お客さんの目を惹きそう」など考える機会が多くありました。改めて一から商品を作り上げていくことの難しさ、やりがい、楽しさなどを感じられる貴重な体験ができました。

2つ目は、計画性を持って行動することの大切さです。「ちりめんじゃこあられ」「牛乳玉寒天」という商品が決まるまでは早かったのですが、それからのパッケージの考案や宣伝POPの作成に取り掛かることが遅れてしまいました。そのため、直前になり作業が立て込み、浅野商店にもたくさんの手間をとらせてしまい、申し訳なく思いました。よって、計画性を持って行動することは大切なことだなと感じました。

3つ目は、マーケティング調査の重要さです。「ちりめんじゃこあられ」「牛乳玉寒天」は、どのようなターゲット層に向けた商品なのかを明らかにせず、「栄で販売するなら若者向けなのかな」といった勝手なイメージでラベルを作成してしまいました。しかし、浅野商店のブースに立ち寄ってくださるお客様はご年配の方が多く、年配の方にも手に取ってもらいやすい商品やパッケージにしたら、もっとたくさん売り上げることができたのではと悔んでいます。よって、最初にコンセプトやターゲット層など、軸になる部分をしっかりと決めておくことはとても大切だと感じました。

 今回学んだこのような経験を、今後のゼミ活動や就職活動に活かしていきたいと思います。

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(経営学部3年 伊藤あやの[リーダー] 江島琴乃 松江優奈 三浦聖也 村上瑠菜 村手克優 レーティトゥイリン)

2017/11/20

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