工学部の伊藤さんが情報処理学会全国大会で学生奨励賞 シャドウボックス自動生成システムの提案
工学部情報工学科4年の伊藤貴洋さんが情報処理学会第79回全国大会(3月16日~18日、名古屋大学東山キャンパス)で、「ARpile-シャドウボックス自動生成システムの提案-」を発表し、学生奨励賞を受賞した。
学生奨励賞とは、大会のローカルアワードとして学生セッションで発表された学生会員の中から座長裁量で優秀な発表に対して贈呈される賞。
シャドウボックスとは同じ絵や模様が描かれた紙を複数枚用意し、そこに描かれている物の奥行を推定して複数のパーツに切り抜き、そのパーツを立体的に組み上げる階層型のペーパークラフト。近年は一枚の写真・絵だけでなく,それらに関連する別の思い入れのある品をまとめて額縁に入れたものもシャドウボックスと言われている。そしてこのような思い出の品を使ったものは過去の出来事を思い出せるインテリアとして使用されつつある。
本研究では仮想空間に思い出の詰まったシャドウボックスを自動生成し鑑賞するシステム「ARpile」を開発した。「ARpile」により従来のシャドウボックスでは不可能であった多数で複雑な作品の短時間生成と閲覧、そして自由に変形・変更するといった新しい形態を生み出すことが可能になり、今までに無いAR・VRの新しい応用となった。
簗瀬洋平座長(Unity Technologies)からは、「従来のシャドウボックスを完全に超えており、色々と発展性が考えられて面白い」との受賞理由をいただいた。