情報科学研究科修士課程1年の武井翔一さん(橋本研究室)の英語論文が、IEEE名古屋支部「国際会議研究発表賞」を受賞

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 武井さん

 2015年3月23日に、情報科学研究科修士課程1年の武井翔一さん(橋本研究室、指導教員:橋本学教授)がIEEE名古屋支部 国際会議研究発表賞を受賞しました。同賞は、この1年間のIEEE主催の国際会議(海外開催のみ)で発表された論文のなかから、特に優れた研究に対して贈られるものです。本年度は例年を大きく上回る約20件の応募があり、そのなかから、厳正な審査を経て、武井さんの論文が選ばれました。

 ●受賞論文

3D Object Recognition using Effective Features Selected by Evaluating Performance of Discrimination

著者:Shoichi Takei、Shuichi Akizuki、Manabu Hashimoto

  受賞論文は、2014年12月10日~12日にシンガポールで開催された、ロボットおよび画像処理に関する国際会議、The 13th International Conference on Control、 Automation、 Robotics and Vision(ICARCV2014)で発表されました。内容は、ロボットの自動化を目的としたビジョン技術であり、物体が複雑に接触する状況下においても認識性能を向上させるためのものです。

 自分の研究成果が研究者の方々に認められ、非常に嬉しいです。発表当日には、海外の多くの研究者から貴重な意見や質問を頂きました。国際会議という大舞台で発表した経験と、今回の受賞を今後のモティベーションにして、さらに研究を深め、修士2年生になる来年にも、ふたたび国際会議での発表を目指したいと思います。

(情報科学研究科修士課程1年 武井翔一)

 ●指導教員の橋本学教授のコメント

 武井さんが受賞した技術は、近年、世界的に注目されている3次元物体の認識技術であり、知能ロボットに重要な視覚技術です。今回の国際会議でも、会場の多くの研究者からたくさんの質問を受け、質疑応答の時間が足りなくなるなど、国際的な評価の高い研究成果になったことは喜ばしいと思います。実験と改良の繰り返しは地道な努力が必要であり、また英語でのプレゼンテーションの練習はたいへんだったと思いますが、武井さんの日頃のたゆまぬ努力が受賞につながったので、指導教員としてたいへんうれしく思っています。

2015/04/08

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