プラン名:「するっとん甘酒~避難所での便秘解消はグリコで決まり~」 【江崎グリコ賞】
チーム名:経営学部 AMAZAKE
メンバー:中村優里、野村小百合(3年)、鬼頭由依(2年)

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 私たちは、江崎グリコ株式会社のテーマである「シニアをターゲットとした商品開発と事業展開」に応募しました。このテーマで私たちは、災害時に避難所にいる高齢者の便秘解消を促進する非常食ゼリーを提案しました。

 私たちは、災害時にどのような問題があるか調査する際に、実際に東日本大震災の時に避難所の救助に携わった方に電話調査することができました。そこで避難所での高齢者の便秘が問題視されていることを知りました。現在、便秘を解消する非常食はありません。避難所での便秘は環境の変化によるストレスや水分不足などから普段便秘でない人でも便秘になってしまいます。これを対処しなければ、高齢者の身の危険に関わるという現状も知りました。そこから、災害時に便秘に苦しむ高齢者を助けたい!という思いと、現在数少ないデザート非常食業界でシェア100%を狙い、グリコに貢献しイメージアップを図りたい! という思いから本商品を提案しました。

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 本商品のポイントは、整腸作用がある「ペクチン」と栄養満点でかつ腸の働きを良くしてくれて高齢者にも好まれる「甘酒」を使った非常食ゼリーというところです。ゼリーにすることで災害時でも高齢者に「するっと食べられて、すとんと出る安心感」を提供します。このコンセプトから商品名は「するっとん甘酒」になりました。

 提案するにあたり、ターゲットである高齢者142名への独自アンケートと災害時に避難所へ非常食を支給している自治体への電話調査、そして便秘解消に詳しい専門家への電話調査や企業へのメール調査を行いました。高齢者のニーズを知るために、商品の形状や味や内容量や個数などを調査しました。そしてその調査結果をもとに、高齢者のニーズに合わせた商品提案をしました。

 1番苦労した点は、被災地の現状を深く知ることでした。実際に被災地の現状を知っている方からのお話を聞くことは、とても大変なことなのだと今回を機に知ることができました。

 私たちが提案した「するっとん甘酒」は多くの方の協力、支えがあったからこそ完成できたビジネスプランです。表彰式の際に改めてそのことを実感し、感謝の気持ちでいっぱいになりました。このビジネスコンテストに取り組んできた時間は、うまくいくことばかりではなく、行き詰った時期も何度かありました。そこで諦めなかったからこそ、今回のような賞に繋がったのだと思います。自分自身も成長でき、今回のビジネスコンテストで得たことは次に必ず繋げ、再び結果を残せるように頑張っていきたいです。

(経営学部3年 中村 優里)

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2014/11/04

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