保条成宏（法学部教授）他編著

　第2巻『憲法・行政法・民事法・刑事法における障害』は、各論として、憲法、行政法、民事法、刑事法と障害法とが重なり合う論点・領域を考察している。上記の基本法分野において、障害者がどのように取り扱われ、障害法の視点からどのような課題が残されているかについて、法分野ごとに3～4の論点・領域に考察を加えている。

生活書院。2025年11月30日刊。304頁。3,000円 ＋ 税

武市青（グローバル教育センター）翻訳

　お花畑は山登りの大きな楽しみです。そこにわたしたちは、変わらない自然の姿を認めて心ひかれるわけですが、お花の身になって考えれば、やはりそこには有為(うい)転変(てんぺん)の人生というものがあるのかもしれません。この物語は、新しいお花畑を作ろうとしたクラとホシとマルの友情をめぐるお話です。

テクネ出版。2025年10月31日刊。270頁。3,460円（税込み）

武市青（グローバル教育センター）翻訳

　わたしたちの記憶のすべてが絵ではありませんが、それでも大切な記憶、たとえば最愛の人の記憶は、絵のような姿をとることがあります。そしてとりわけいとしい、永遠のすがたに近いそうした思い出は、なぜか浜辺の上の砂絵のように、生まれては消えていく、そういうはかなさをもっているように感じます。この絵本は、そういうはかない、しかし大切な思い出の絵をめぐる断章です。　　　　　　　　　　　　　　　　

テクネ出版。2025年10月6日刊。58頁。1,650円（税込み）

長滝祥司（国際学部教授）・橋本敬（JAIST）・金野武司（金沢工業大学）他著

　生成AI・ロボットと人間が共生する世界はどのようなものか。研究プロジェクト「人間・社会・自然の来歴と未来―「人新世」における人間性の根本を問う」の成果を発信する叢書シリーズ、第2巻である。科学技術と伝統的人文学とをつなげ、新たな人文学を確立する試みとなっている。特に本巻第2章は、人文学（哲学）と自然科学（複雑系科学）という専門を異にする二人の著者が、AIや知的ロボットをめぐる近未来を描いた越境の記録である。

春風社。2025年9月5日刊。360頁。4,000円＋税

ピーター・フォスル(著)、ジュリアン・バッジーニ(著)、長滝祥司(翻訳)・廣瀬覚(翻訳)

　本書は、2007年に初版の訳が刊行されて以来、大学や法律専門学校でのテキストや入試問題の材料など、さまざまなかたちで利用されてきた。今回出版された原著第三版の翻訳では、旧版への大幅な増補と改訂が施されている。
　SNSを中心にフェイク情報のあふれる今の時代だからこそ、思考と判断の基礎的技能は、現代人にとって不可欠のものとなっている。本書はそうした技能の涵養につながる一冊と言っていいだろう。一見あたりまえに思える「客観的と主観的」や「必要と十分」のような概念、専門家でなければ見落としがちな「発生論的誤謬」や「善意解釈の原理」など、気になる項目を拾って読めるのも、本書の特徴である。

共立出版。2025年7月11日刊。424頁。4,000円＋税

James D'Angelo (国際学部教授）他著

In this six-volume set, Professor D'Angelo authored two chapters. In Volume 1 he authored a chapter on the Routledge journal Asian Englishes, of which he has served as Editor-in-Chief since 2014, taking over from founder Nobuyuki Honna. In Volume 3 he co-authored a chapter on Japanese English with Yasuhiro Fujiwara and Tomoko Yamaguchi. The set was four years in the making, and contains over 4,400 pages and over 400 entries. While related paradigms such as English as a Lingua Franca have emerged in recent years, this collection establishes world Englishes as a more major, far-reaching field.

Edinburgh University Press. 2025年 5月30日刊。4,420頁 (6冊). $1,295 (Hardcover)

James D'Angelo (国際学部教授）他著

In this 20-chapter festschrift volume dedicated to the retirement of renowned world Englishes scholar Edgar Schneider (University of Regensburg), Professor D'Angelo co-authored Chapter 8 with Yasuhiro Fujiwara, entitled "Linguistic and Cultural Mediation in Japanese English: An Investigation of Japanese University Graduation Theses." The chapter uses MAXQDA software to analyze various features related to translation, grammar, collocation, discourse structures., and cultural factors in a 225,000-word thesis corpus.

Edinburgh University Press. 2025年 3 月24日刊。392頁。£125.00

矢部　謙介（国際学部教授）著

会計指標の構造から使い方までサクッとわかる実践入門書。

40社の会計指標と決算書をシンプルに図解して、ひと目で比較できるように並べて掲載。

指標と決算書を比較しながら、KPIなどの会計指標に見られる会社間の共通点、ビジネスモデルや戦略の違いに由来する相違点を解説している。
ビジネスにも投資にも武器になる「会計思考力」を鍛えることができる1冊。

日本実業出版社。2025年2月20日刊。272頁。1,800円＋税

James D'Angelo (国際学部教授）他著

Professor D'Angelo wrote the Foreword (前書き) for this volume which takes a critical look at programs of English Medium Instruction (EMI) at all levels of education (Primary, Secondary, Tertiary, Graduate) within an across Asia. It includes contributions from China, Hong Kong, South Korea, Nepal, India, Pakistan, Thailand, Singapore, Vietnam, the Philippines, Bangladesh, Kazakhstan and Oman.

Springer. 2025年1月2日刊。417頁。£140.00 (Hardcover)

James D'Angelo (国際学部教授）他著

Professor D'Angelo (with M. Sadeghpour) wrote chapter 7 in this collection which--under the overarching paradigm of "EIL"--includes a Foreword and 33 chapters by various well-known scholars in the fields of EIL, World Englishes, English as a Lingua Franca, Translanguaging, and Global Englishes. The differences and similarities among these various paradigms, which all look at English from a pluralistic view--rather than privileging the 'native speaker'--can cause confusion among scholars and teachers. This volume aims at logically exploring each of the paradigms in one locus, to help rationalize the discipline.

Routledge. 2024年12月30日刊。572頁。£172.00 (Hardcover)