TOTOによる特別講義/「人を思う」ものづくり精神を学ぶ

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 教養教育研究院の菊池美由紀准教授は10月21日、自身が担当する「キャリアデザイン論」において、中部経済連合会によるキャリア教育共創プログラム※の一環で特別講師を招いた講義を実施しました。今回はTOTO株式会社中部支社から桑原哲夫氏、山下麻紀氏、伊東雅美氏を講師として招き、同社の歴史やユニバーサルデザイン(UD)の取り組みについて講演がありました。

 講義の冒頭、伊東氏からTOTOの歴史と企業理念が紹介されました。1914年に国内初となる陶器製腰掛式水洗便器の開発に成功して以来、同社はユニットバスや温水洗浄便座「ウォシュレット」などを生み出し、日本の生活様式を変革してきた歩みを語りました。

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 TOTOの歴史を紹介する伊東雅美氏

 続いて登場した山下氏からは、TOTOが追求するユニバーサルデザイン(UD)の本質について解説がありました。UDとは、生じた障壁を取り除くバリアフリーにとどまらず「最初からできるだけ多くの人が利用できるように企画・設計する考え方」であると説明。また、開発の根底には「楽に使える」「安全で安心」といった「UD5原則」や、「つくるって、人を思うこと。」という創業以来の精神があることを紹介しました。さらに、かつての「思いやり(あったほうがいい)」から「あたりまえへ」と意識を進化させ、近年では多様な利用者のニーズに応える「男女共用トイレ」の普及が進んでいる現状を示しました。山下氏はターミナル駅のトイレなどの改修例のほか、本学センタービルに導入された「みんなのトイレ」の事例も取り上げ、オールジェンダー対応の完全個室や天井まで届く個室壁、壁出し水栓など、利用者の安心と快適性を高める工夫について語りました。

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 UDの本質について解説する山下麻紀氏

 講義後の質疑応答では、企業選びの軸や大学時代の過ごし方、社会人生活についての質問があがりました。桑原氏は「社会に出ると必ず悩みはあるが、後になって笑える時が来る。苦しいこともあるけれど楽しみにしてほしい。深く考えずに目の前のことや興味のあることを一生懸命やると、おのずと道が開けてくる」といった温かいメッセージを送りました。 受講した学生たちは、身近な設備に込められたUDの視点と企業のものづくり思想を深める貴重な機会となりました。

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 質問に応える桑原哲夫氏

 ※キャリア教育共創プログラム
  産学共創によるキャリア教育(人材育成)の実践策として、中部経済連合会と連携し、企業から大学の講義へ講師派遣等を行うプログラム

2026/10/23

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