経営学部/トヨタ自動車の「問題解決手法」を実践的に学ぶ
経営学部中村雅章教授は9月24日、中部経済連合会によるキャリア教育共創プログラムの一環で特別講師を招いた講義を実施しました。今回は、トヨタ自動車株式会社人材開発部採用・計画室の井元亮介氏が講師を務め、「トヨタの問題解決導入講座」をテーマに、学生31人が聴講しました。

講師を務めた井元亮介氏
井元氏は、自身の多様なキャリアを紹介したのち、同社の仕事の進め方「トヨタの問題解決」について解説しました。井元氏は「トヨタの問題解決とは、PDCAを効果的・効率的に回す仕事の意思決定プロセスです」と強調。思いつきや勘で闇雲に手を打つことを避け、高い視点と顧客目線に立って、あるべき姿と現状のギャップを定量的に捉える重要性を語りました。
講義の中盤では、実際のビジネス現場を模した実践的なケーススタディが行われました。学生たちは、提示された定量・定性データをもとに、問題が発生している対象や箇所を細かく切り分けて特定していきました。さらに、顧客の意識や行動プロセスを分解して分析し、表面的な事象にとらわれず問題の本質を追究する演習に取り組みました。


グループワークの様子
最後に井元氏は、成功事例や改善策を組織全体に広げる「横展(よこてん)」の考え方を紹介。「仕組みの標準化と共有により組織全体の力を高められる」とし、継続的な改善の重要性を語りました。
講義後の質疑応答では、学生から「入社後の研修でいつ問題解決の手法を学ぶのか」や「組織で改善策を共有(横展)するための環境づくり」といった実践的な質問が相次ぎました。井元氏が社内事例や実際の業務経験を交えて一つひとつ丁寧に答えるなど、最後まで活発な交流が行われました。


質疑応答の様子
※キャリア教育共創プログラム
産学共創によるキャリア教育(人材育成)の実践策として、中部経済連合会と連携し、企業から大学の講義へ講師派遣等を行うプログラム