工学研究科/布川智義さんIEEE CIS日本若手技術者賞
工学研究科修士2年(受賞当時)の布川智義さん(指導教員:加納政芳教授)は、昨年開催された第41回ファジィシステムシンポジウム(2025年9月3~5日)で発表した研究「Psychological Effects of Task Difficulty and Human-Agent Relationship on Users」(タスク難易度とエージェントとの関係性がユーザの心理に与える影響)により、9月3日、IEEE Computational Intelligence Society Japan Chapter Young Researcher Award(IEEE CIS日本若手技術者賞)を受賞しました。
同シンポジウムは、「あいまいさを含む全方位から知能の解明、実現、応用に対して科学的に挑戦する」ことを目的とする日本知能情報ファジィ学会が主催しており、ファジィ理論やソフトコンピューティングの基礎・理論をはじめ、機械学習、ロボット、教育支援、AI応用など、幅広い分野の研究成果が発表されています。
布川さんの研究では、人とエージェントが互いの得意・不得意を補い合う「相補的関係」に着目。VR(仮想現実)空間上で、ユーザとエージェントが協力して的を倒すゲームを用い、タスクの難易度やエージェントの能力を変化させることで、両者の関係性がユーザの心理にどのような影響を与えるかを調査しました。人とエージェントが単に同じ能力を持つのではなく、互いの能力を補い合える関係を構築することの重要性を示した研究成果が評価されました。
布川さんは、「このような栄誉ある賞をいただき、大変光栄に思います。学会での発表や議論では、自分では気づかなかった新しい視点や考え方を多く得ることができ、その後の研究を発展させる大きなきっかけとなりました。受賞対象となった研究をさらに発展させた成果は、IEEE Accessにも採録されました。大学院での研究活動を通して得た経験や学びを、今後にも生かしていきたいと思います」と喜びを語りました。
※IEEE Access:IEEE(米国電気電子学会)が発行する、工学・情報科学など幅広い分野を対象とした査読付きオープンアクセス国際学術誌。2025
Journal Impact Factorは4.2。
