総合政策学部/ 弘中ゼミがスタートアップと地域貢献を学ぶ
総合政策学部の弘中史子ゼミは6月12日(金)、株式会社IMOM代表取締役会長の松田雄基氏を講師に迎え、「スタートアップと地域貢献」をテーマとしたセミナーを開催しました。
松田氏が代表を務める株式会社IMOMは、「誰もが生きやすい、寛容な社会をつくる」を掲げ、名古屋を中心に「IMOM COFFEE」をはじめとするスペシャルティコーヒーショップを展開するとともに、障がいのある方の社会参加を支える就労継続支援B型事業所を運営しています。コーヒーショップは自家焙煎にこだわり、産地や農園、つくり手まで明確にたどれる高品質なコーヒーを提供する一方で、コーヒーという商材を通じて障がい者と社会をつなぐ事業モデルを構築している点に大きな特徴があります。
講演では、高校時代から福祉に関心を寄せ、大学で社会福祉士の資格を取得し、就職後も福祉の現場で働いていた松田氏が、なぜスペシャルティコーヒーの専門店を立ち上げ、福祉と事業を結びつける独自のビジネスモデルを築くに至ったのか、その起業の軌跡と根底にある考え方が語られました。
松田氏は学生に向けて、「たまたまを重ねること」の大切さを語りました。目の前のことに好奇心を持って行動を重ねることで、思いがけない出会いやチャンスが集まり、やがてキャリアへとつながっていく。自身の歩みに裏打ちされた言葉に、学生は熱心に耳を傾けました。さらに松田氏は、「若いということは大きな権利であり、武器でもある。若いというだけで、いろいろな人と関わり、学ぶことができる」というメッセージを送りました。

自らの歩みと「たまたまを重ねること」の意味を語る松田氏
講演の中では、学生がスペシャルティコーヒーを実際に味わう場面も設けられ、初めて口にするスペシャルティコーヒーの、普段飲むコーヒーとは異なる華やかな香りに、参加者からは驚きの声が上がりました。
スペシャルティコーヒーの品質や産地へのこだわりを説明する松田氏(右)
質疑応答では、なぜ福祉ビジネスで新たなビジネスモデルを生み出すことができたのか、事業を成長させるためにはどのような収益構造が必要なのか、周囲から支援を得るリーダーシップとして何が求められるのか、といったキャリアや経営に関する質問が数多く寄せられました。地域福祉の現状について学ぶとともに、スタートアップと地域貢献の両立について、学生一人ひとりが自らの将来と重ねながら考える機会となりました。

講演後の松田氏と学生による記念撮影