社会科学研究所檜山幸夫名誉所長 「外務大臣表彰」受賞
社会科学研究所檜山幸夫名誉所長は、長年にわたり日本と台湾との友好親善に寄与し、「台湾における日本研究の推進」の功績が称えられ、8月10日、外務省講堂にて令和4年度外務大臣表彰を受賞しました。
同賞は「国際関係の様々な分野で活躍し、我が国と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている中で、特に顕著な功績のあった個人および団体」を称えることを目的としています。令和4年度の受賞者は、個人の部が197人、団体の部が48団体、檜山名誉所長は個人の部で表彰されました。
檜山名誉所長の活躍
檜山名誉所長は、1981年戒厳令下の台湾を訪れ、以来40年余り一貫して台湾における日本史研究を推進してきました。殊に台湾省文献委員会(現国史館台湾文献館)が所蔵する日本統治時代の行政機関文書「台湾総督府文書」の研究に着手し、1991年からは同委員会との学術協定に基づき『台湾総督府文書目録』の編纂を行い、この歴史資料の活用に貢献し歴史研究に新しい領野を拓きました。さらに、檜山名誉所長は国立政治大学、国立台湾師範大学、国立台湾大学等において、台湾総督府文書講習会を開催し、また国際シンポジウムを共催する等、多方面にわたる研究活動を行いました。台湾の若い研究者の育成にあたるとともに、日本と台湾との研究者交流、学術交流に尽力したことも特筆すべき業績です。
社会科学研究所では、台湾史研究センターを拠き、檜山名誉所長を中心に台湾史研究の拠点として活動をしてきました。これはひとえに檜山名誉所長の功績によるものであり、今後も『台湾総督府文書目録』の編纂事業を核として、台湾における歴史研究を継続していきます。
関連サイト
・外務省HP
令和4年度外務大臣表彰
・台湾新聞
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