経営学部中村雅章ゼミ 大学で「夜のパン屋さん」を実施

 経営学部中村雅章ゼミの3年生7人は、社会問題解決を考えるゼミ活動の一環として、フードロス削減と学生への食事支援を目的に11月10日から毎週金曜日、4週にわたって「夜のパン屋さん」の活動を行いました。
 夜のパン屋さんは、ビッグイシュー日本が2020年10月から生活困窮者支援のために始めたプロジェクトです。ゼミ生たちは、大学でも夜遅くまで勉強する学生に対して、まだ食べられるのに売れ残りそうなパンを安価に提供できれば、パン屋にとっても学生にとってもメリットのある活動になると考え、夜のパン屋さんのニーズを確かめてみることにしました。
 大学の近くのパン屋8軒に連絡したところ、ほとんどのパン屋は前向きに検討していただけましたが、買取価格や食品表示ラベルの作成、営業時間などで見送らざるを得ない場合がありました。その中で「ぱん兄弟」「小麦屋」「ポンヌフ」の3軒のパン屋と協力して実施しました。
 ゼミ生たちは、閉店30分前に売れ残りそうなパンを仕入れ、19時~21時の時間帯でセンタービルG階のホールで定価の半額で販売しました。お惣菜系パンや菓子パンなどバラエティ豊かに毎回50個ほど仕入れ、1時間ほどで完売しました。
 学生だけでなく、仕事で遅くなった教職員も購入する姿が見られました。購入者から「毎週ずっとやってほしい」「すごくいい活動だね」と評判でした。毎週買いに来る人もあらわれ、夜のパン屋さんは大学でも十分に需要があることが分かりました。

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参加メンバー

天野元太、有賀陸、飯島那奈、木下愛理、高木史記、瀧本紘志、蒔田翔

学生のコメント

 まずパン屋さんに協力を得ることの難しさを感じました。夜パンの意義をどう分かりやすく伝えるかを考え、なんとか3つのパン屋さんに協力を得ることができました。販売においては、リピートして来ていただけるお客さんもいて、より多くの方にこの夜パンの取り組みについて知っていただけたと思います。

木下愛理

 開催に至るまで、協力いただけるパン屋さんを募ることや食品表示の作成など難しい点が多くありました。しかし、実際に開催してみると活動に興味を持ってくださる方が多く、非常に励みになりました。微力ではありますが、ロスパンの削減に協力できたことで、SDGsへの取り組みの第一歩となったと感じています。

飯島那奈

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