社会学研究科/山脇佳さん 石橋湛山新人賞佳作を受賞

山脇佳さん(社会学研究科博士課程3年)は、一般財団法人石橋湛山記念財団が主催する社会科学系の学術賞である『石橋湛山新人賞佳作』を受賞しました。石橋湛山新人賞は大学院生を対象とした賞で、2008年に設置されました。今回、山脇さんが受賞した論文は、日本移民学会が発行する『移民研究年報』第31号に掲載された「母語支援員の役割に関する政策的議論の批判的検討:移民集住/散在地域の議会議事録の分析を通じて 」(2025年6月)です。
山脇さんは、今回の受賞について、「僕の研究は、マイノリティの問題、とくに移民の子どもを支援する人たちに焦点を当てています。そうした人たちを対象とした研究は多くはありません。今回の受賞をきっかけに、より多くの方々に知っていただき議論のきっかけになることを願っています」と話します。
大学時代にブラジルへ半年間留学した山脇さん。留学中、自身は日本から最先端のパソコンなどを持って現地の大学に通う傍らで、寮の目の前にいるホームレスの家族や国内の貧富の差を目の当たりにし、その"不思議さ"を覚え、それが現在の研究の根幹に繋がっていると振り返ります。そのうえで、「僕はまだ研究者になる過程にいると思っています。研究を進める中で、多くの方から受けるアドバイスを、自分の中で咀嚼できているのか日々向き合いながら取り組んでいます。そこに達成感がありますし、自分の"なぜ"が形になり、言葉になることに研究のおもしろさを感じています。今後は、これまで社会の中で声が波及してこなかった人たちや波及が難しい人たちの声を聞き取り、さらにどうしたら"声を聞く"ことができるのかを考えていきたいと思います。みなさんも、日常生活で得ている"情報"とは、どういった人たちの声なのか、誰の声を聞いて誰の声を聞けていないのかを考えてもらえると、今よりももうちょっと、いろいろな人たちの声が社会に届くようになると思います」と述べました。
