経済学部/中山惠子ゼミ トランスコスモス財団研究発表会

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 経済学部の中山惠子ゼミが2月24日、トランスコスモス財団研究発表会を行いました。中京大学とトランスコスモス財団は、より良い社会の更なる発展向上に資することの一環として、大学生への奨学金給付事業に関する協定を締結しています。

 以下、学生からの活動報告です。

活動報告

 2026年2月下旬、中京大学名古屋キャンパスにてトランスコスモス財団研究発表会を行いました。私たちは、「誰もが平等に社会インフラを活用できる社会に貢献する」を研究テーマとして設定し、「電話リレーサービスの活用法を提言する」という研究目標で、企業班・学祭班・イベント班の3つのチームに分かれて1年間研究を行いました。
 企業班は、サービスの利点や課題の把握、自治体での導入状況を知ることを目的としました。事前の仮説の通り、認知度の低さから050番号が迷惑電話と勘違いされて機能しないことや、通訳オペレーターを介すことへの心理的抵抗が普及の障壁になっていることを学びました。一方で、大府市のような公費負担の先進事例や、緊急時の利用で確かな価値を生み出している実態も確認しました。これらの課題解決のため、公共性の高いSNS(LINE等)と サービスを連携させる可能性を総務省へ提案しましたが、個人情報保護などの制度的・技術 的な障壁があることも明らかになりました。

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 学祭班は、若年層におけるサービスの認知度が低いという現状を課題としてあげました。当初は若年層に対してSNS等のインターネット広告が有効であると仮説を立てていましたが、アンケート分析の結果、実際には学校教育や公共施設での認知が支配的であることが明らかになりました。そこで、ネット上の受動的な広告に頼るのではなく、学校教育や企業の研修などの「公的接点」を強化することや、クイズやボードゲームなどの「体験型アプローチ」を用いた啓発活動を提案しました。

 イベント班は、企業や自治体において導入のメリットや具体的な利用シーンが認識されていないことを課題としてあげました。イオンモールでの啓発イベントを通じた調査の結果、命を守る「緊急時」の利用に大きなニーズがあることや、導入が「企業のイメージ向上」に直結すると消費者が捉えていることが判明しました。これらの調査から、企業への導入を促進するためには、緊急時対応を主軸とした広報戦略と、顧客満足度や企業価値の向上を訴求するアプローチが必要であると提案しました。

 今回の研究を通して私たちは、電話リレーサービスが抱える課題とその重要性を深く再認識することができました。しかし、上手くいったことだけではなく、チーム間での情報共有の不足や意識の相違に直面し、困難を感じる場面も多々ありました。また、多額の研究費を運用する責任の重さを実感し、煩雑な事務手続きにおいて至らぬ点からご迷惑をおかけし てしまう失敗も経験しました。これらの経験と葛藤から、自分自身の価値観を見つめ直し、組織運営の難しさとやりがい、そして社会の一員としての自覚を持つことの重要性を学びました。この経験を社会へと羽ばたいていく段階において活かし、得た知見と経験を糧として、将来、社会に貢献していく姿勢を心掛けて行動していきたいです。

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2026/03/04

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