法学部/古川浩司ゼミ、国際学部/鶴田綾ゼミ、総合政策学部/溜和敏ゼミ 名古屋国際関係合同ゼミナールに参加


20260106image-5.jpg

 第47回 名古屋国際関係合同ゼミナールが2025年12月14日、愛知県立大学で開催されました。本イベントは、愛知県内の大学を中心に、国際関係や国際政治を研究するゼミが日頃の成果をプレゼンテーションする場です。今回は中京大学、愛知県立大学、名古屋市立大学、東北学院大学、静岡大学、広島大学の計6大学から8ゼミが集結し、現役のゼミ生だけでなく一般の方やOB・OGも多数来場し、活発な交流が行われました。中京大学からは、法学部の古川浩司ゼミ、国際学部の鶴田綾ゼミ、総合政策学部の溜和敏ゼミの3ゼミ(発表順)が参加しました。
 古川ゼミは「持続可能な国際協調の実現に向けて~気候変動が問う国家間の利害対立と多層的ガバナンス~」というテーマで発表しました。近年深刻化する気候変動を背景に、国際社会が協力と対立を繰り返す理由を明らかにするため、本研究では世界最大級の排出国であり対立関係にもあるアメリカと中国に注目して分析しました。その結果、各国の経済的利害や政治体制、発展段階、歴史的責任に対する認識の違いが国際協調を困難にしている一方で、持続可能な解決には主要国の連携を軸とし、国家に加えて地方政府・企業・市民社会も含めた多層的ガバナンスの構築が不可欠であると結論づけました。
20260106image-7.jpg
 プレゼンを行う古川ゼミ生
20260106image-6.jpg
 質問に回答する山本鉄翔さん(法学部3年)

 鶴田ゼミは、「ヨーロッパの移民政策」というテーマで発表しました。近年、日本で移民に関する議論が増えていることから、移民が日本よりも多いヨーロッパ、特にドイツとフランスの移民政策の歴史や現状を理解することを試みました。その結果、ドイツもフランスも政治・経済・社会的な理由によって移民政策が変化してきたことや、移民受け入れの「理想」と「現実」のギャップが存在していること、受け入れにあたって様々な課題が残されていることなどが明らかになりました。

20260106image-4.jpg
 鶴田准教授と鶴田ゼミの学生たち
20260106image-3.jpg
 質問に答える長田大輝さん(国際学部3年、写真左

 溜ゼミは「好かれる移民/嫌われる移民」のタイトルで、どのような移民が住民に受けいれられ、どのような住民が移民を歓迎するのかについて、各国・各地域で行われた先行研究をレビューしました。その結果、経済水準の高い移民が好まれる傾向があるものの、地域により傾向に違いが大きいことや、教育水準の高い住民は移民を歓迎する傾向があり、年齢や性別、所得などの要因は国により異なること、さらにはそれらの属性だけでなく各地の制度の影響も受けることを明らかにしました。

20260106image-1.jpg
 発表に臨む溜ゼミの学生たち

20260106image-2.jpg
 発表する安達悠さん(総合政策学部2年)

参加学生のコメント

 合同ゼミを通して強く感じたのは、自分たちの研究内容を他者に分かりやすく伝えることに加え、質問に的確に対応することの難しさです。発表自体は事前に準備していても、想定外の質問を受けると考えが十分に整理できず、うまく答えられなかった場面がありました。一方で、他大学の学生が質問に冷静に対応している様子から、内容理解の深さや日頃の準備の重要性を実感しました。今回の経験を通じて、発表だけでなく質問対応まで含めて自分の考えを伝える力が求められていることを学びました。この反省を今後のゼミ活動や将来に生かしていきたいです。

法学部3年 山本鉄翔


 ゼミ全体で一つの成果物を作り上げる共同作業の難しさを実感しました。しかし、ゼミ内で仲を深めたり、互いにアイデアを出して補い合ったりと非常に充実した日々を過ごすことができました。当日には同じ大学や他大学の発表から内容だけではなく、スライドの作り方や発表の仕方など多くのことを学ぶことができ、良い刺激になりました。今後もこの活動で得た知見を大切にしたいです。

総合政策学部3年 石﨑快軌


 大勢の前で発表するだけでなく、他のゼミの発表を聞く貴重な経験ができてよかったと感じています。他ゼミの発表や質問のクオリティが高くて、圧倒されました。私自身の反省点としては、発表内容の熟考不足と、発表での話す速度が挙げられます。より内容を具体的にして、ゆっくり話せると良かったと感じています。合同ゼミの参加を通じて得た知識と経験を今後に活かしていこうと思います。

総合政策学部3年 井上鈴音


 合同ゼミでは他大学の方々との交流もあり、多くの刺激・学び・改善点を発見することができました。また自分たちが研究してした内容や他大学の発表を聞くことで、新しい知識を学び、現在世界が抱えている問題を知ることができ、それらについて理解を深める貴重な経験となりました。今回のこのような貴重な体験を踏まえ得た学び・新たな視点を、今後のゼミ活動や研究において積極的に活かしていきたいと考えています。

総合政策学部3年 大西勇杜


 他大学の発表を通じて、自分たちと異なる視点や考え方などがあり、とても充実したと感じました。普段では大勢の前で発表する機会がなかったので、良い経験を得ることができました。しかし質疑応答の際、迅速に対応することが出来なかったので、対応できるように事前準備をするなどの改善点をしっかりと受け止めた上で、今後の活動に活かしていきたいです。

総合政策学部3年 鈴木悠真


 グループごとに議論を重ねながら準備を進める中で、普段のゼミでは得られない視点に多く触れることができました。先行資料探しには苦戦しましたが、これまでのゼミで培った知識や経験をもとに議論を整理し、発表内容を形にすることができたと感じています。

総合政策学部3年 杢野由芽


 同じ国際関係のゼミナールでも研究の着眼点もアプローチも異なっていて、多様な視点から国際関係について学べることができました。質疑応答で飛び交っていた質問が、元々の知識をもとに発せられている、とても高度なものばかりだったことが印象的でした。改めて自分の学習意欲が湧くような、とても有意義な時間を過ごすことができました。

総合政策学部3年 吉田 優


 自分の発表を通して、また、他ゼミの発表を聞く中で多くの学びを得ることができました。発表は緊張しましたが、伝わりやすい声の大きさを意識するように努めました。それぞれの研究テーマについて理解が深まったのはもちろんですが、プレゼンのスキルにおいても勉強になる部分がたくさんありました。今回の合同ゼミの経験をゼミの活動や卒業論文、就職活動にも活かしていきたいと思います。

総合政策学部2年 安達 悠


 非常に刺激的で楽しい時間でした。他大学のゼミは同じ国際関係を扱っていても、全く異なる視点から発表しており、多くのことを学びました。全体を通して質疑応答が特に面白く、幅広い知識と関心が重要だと実感しました。発表では原稿をゆっくり読むことを意識し、聞き手に伝わるよう工夫しました。発表資料作成では、信憑性の高い学術論文や民間シンクタンクの資料などの参考文献探しに苦労しました。

総合政策学部2年 陳之内智紀


 私は実行委員として他大学の学生と協力し、一つの物事を作り上げる経験をしました。役割を分担し、現場で連携を取りながら運営を支えたことは、とても良い経験となりました。 一方で、一学生としては他ゼミの発表を聞いてその視点の多さに驚きました。同じ国際問題を扱いながらも、自分では思いつかないような切り口が出てくるこの合同ゼミに参加できたことは、改めて国際関係について考える良いきっかけになりました。

総合政策学部2年 吉田 唯



画像8.jpg
 第47回名古屋国際関係合同ゼミナールのポスター

2026/01/13

  • 記事を共有