社会連携教育センター/講演会「自分らしい挑戦を続けるには?―北海道日本ハムファイターズ 事業戦略部長が語る―」

 中京大学社会連携教育センターは12月12日、「自分らしい挑戦を続けるには?―北海道日本ハムファイターズ 事業戦略部長が語る―」と題した講演会を開催しました。講師には、北海道日本ハムファイターズ 事業本部 事業戦略部 部長の正田直也氏をお招きし、「社会人(オジサン)は、楽しい!」をテーマに、学生時代から現在に至る経験をもとに、「働くこと」を前向きに捉える視点についてお話しいただきました。

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 講演では、大学時代のヨット部での挫折を契機に、仮説と検証を重ねて卒業論文を構成していく中で「自分のモヤモヤが晴れていく」感覚を得たこと、論理を組み立てて説明をすることで周囲に納得してもらえる手応えを得たことなどが語られました。あわせて、社会人になってから感じた仕事のつまらなさと、やりがいに出会うまでの過程についても共有されました。

 また、初めての転職をめぐる学びとして、「誰かがやらなければならないが、まだ手がついていない仕事」を積極的に引き受けること、自分の関わる人が増えそうな"プラットフォーム"を自ら企画してつくることなど、行動を起点に仕事を"創る"姿勢が示されました。ファイターズファン向けアプリから施設利用者向けアプリへの発想転換など、マーケティングの観点からの具体例も紹介されました。

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 後半では、「Everything is marketing」という言葉を軸に、マーケティングを「相手に望む行動を起こしてもらうために、相手の認識を理想に近づける一連のプロセス」と捉える独自の考え方が提示されました。同じ出来事でも人によって見えている世界(認識)が異なること、すれ違いは起こりうる一方で、対話を重ねて認識を近づけていくことの重要性が、例示を交えながら語られました。

 さらに、仕事における試行錯誤の末にブレイクスルーできたときの喜び、本気で取り組んだ経験が将来どこかで必ず活きること、人はいくつになっても成長できることなど、学生に向けたメッセージが送られました。「社会人は楽しい」を「社会人は愉しい」と捉え直し、仕事の意義や価値の捉え方によって"愉しさ"が変わるという視点も示され、参加した学生にとって、これからの学びとキャリアを考える機会となりました。

2025/12/24

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