総合政策学部/今井良幸ゼミ 大村秀章知事に提言 "おもてなしフラッグ"
『大学生による知事への政策提言会』が11月29日、愛知県図書館で開催され、総合政策学部の今井良幸ゼミが参加しました。同会は、若者ならではの視点を県の施策へ反映させること、大学生の行政関心度を高めることを目的に初めて開催され、学生らは課題設定、現状分析を行い、県に取り組んでほしい政策を発表しました。

当日、会場には大村秀章愛知県知事が登場。学生らの表情にも一層の意欲が見受けられました。

中京大学からは今井良幸ゼミに所属する3人(写真左から、小山大和さん・佐々木二知花さん・永冶佳穂さん)が参加しました。発表したタイトルは「~愛知県からアジアへ~ アジア・アジアパラ競技大会2026を盛り上げるための施策提言」。非常にタイムリーな提言は、その名の通り、SNS文化を持つ若者の力で、大会を盛り上げ、愛知の未来を担う人材育成のきっかけづくりを目的としています。

この政策を支える施策の一つが「Welcome hands flag(おもてなしフラッグ)」です。その意義は、応援メッセージや手の平を描いたフラッグで各国の選手をもてなすことや、制作段階において、様々な国の文化について調べることで、国際理解教育実践の場としての機能を果たすことなど多岐にわたります。

発表を終え、大村知事から「イチオシの施策は?」と質問が飛んでくると、各々が施策の魅力をアピール。壇上に笑みがこぼれる場面もありました。提言を受けた大村知事は「早速、組織委員会で検討させていただきたい」と総括しました。

提言会終了後、学生に話を伺うと「他大学との交流はもちろん、知事との交流を通じて、自分たちの声が行政に届くことを強く実感できました」「発表の中で、提案の背景や意図を明確に示せたことは大きな成果でした」と振り返りました。重ねて、提言政策の実現への手応えを伺うと「あります!」と即答。発言の根底には、将来を見据えた確かな視座が感じられました。
来年のアジア・アジアパラ競技大会2026も、行政分野における学生らの活躍も、今後の動向から目が離せません。
取材 学生広報スタッフ「ライト」
文・写真:大場 雄斗(総合政策学部2年)