硬式野球部/初のホームゲームイベントを開催

 愛知大学野球連盟・強化リーグ最終戦が11月29日、中京大学豊田キャンパスで開催されました。この試合は、本学スポーツマネジメントサークルが企画・運営をする、硬式野球部初のホームゲームイベントとして実施されました。また、硬式野球部にとっての2025年の最終戦となりました。

 この日の対戦相手は、愛知大学野球リーグでもしのぎを削る名城大学。両校の対戦試合は「伝統の一戦」と呼ばれることもあり、観客・関係者含め250人ほどが訪れ、大いに盛り上がりました。試合開始の直前には、両校の在学生によるファーストピッチセレモニーが行われ、記念すべき試合にふさわしいムードとなりました。

 試合は、初回に打線がつながります。先頭の金沢玲哉選手(スポーツ科学部2年)が二塁打で出塁すると、無死1.3塁から3番・西谷光世選手(スポーツ科学部2年)の犠牲フライで先制。その後、6番・狩俣藍生選手(スポーツ科学部3年)が放ったライト前への適時打を皮切りに、計4本の適時打と1つの犠牲フライが飛び出すと、打者11人の猛攻でこの回一挙7点を奪うことに成功します。

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 先制の犠牲フライを放つ西谷光世選手

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 ライト前へ適時打を放つ狩俣藍生選手

 初回から試合の主導権を握ると、6回には途中出場の江崎直人選手(スポーツ科学部2年)にも適時打が飛び出すなど、最後まで流れを渡しませんでした。一方、投げては先発の植松麟之介投手(スポーツ科学部 3 年)が 5 回 1 失点と試合をつくると、リリーフとして登板した 3 人の投手がすべて無失点に抑え、9 対 1 で中京大学が勝利。初のホームゲームイベント、そして今年最終戦という試合を勝利で締めくくりました。

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 好投を見せた先発・植松麟之介投手

 試合後には、10年間にわたり名城大学硬式野球部の監督を務められた、安江均監督の勇退セレモニーも行われました。中京大学の半田卓也監督、名城大学の山内壮馬ヘッドコーチによる花束贈呈や、両軍の選手による胴上げなども行われ、感動的なムードに包まれました。また、セレモニー終了後には10月23日のドラフト会議で指名され、仮契約を終えた秋山俊選手、髙木快大選手、大矢琉晟選手(いずれもスポーツ科学部4年)のトークショーも開催され、大盛り上がりで幕を閉じました。

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 (写真左から)山内壮馬ヘッドコーチ、安江均監督、半田卓也監督

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 名城大学・安江均監督の勇退セレモニー

 今回の試合を観戦した学生は、「普段グラウンドに来る機会があまりないので、実際に選手みなさんの頑張る姿を見られてよかったです。来年もまた全国大会の舞台に行けるよう、応援したいです」と語りました。

 今回のイベントを運営したスポーツマネジメントサークルの学生は、「準備期間が短く、実現できるか不安でしたが、ポスターを貼るなど告知方法の工夫ができたことは良かったと思います」と振り返りました。今後の活動については「中京大学のスポーツをもっと盛り上げていきたいです!部活動のみなさんと協力して、アメリカのように大学スポーツの注目度を上げていけたらいいなと思います。日本で一番の大学スポーツになりたいです」と力強く語りました。

 新チームとなった硬式野球部の来年の活躍にも目が離せません。

 監督・選手インタビュー

 半田卓也監督

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 ―今日の試合を振り返って

 新チームになってから1か月ほどが経ちました。今年の最終戦ということもあり、この1か月の反省点をしっかり活かせたことが、初回の攻撃にもつながったと思います。

 --投げては投手4人で1失点

 今日はリーグ戦をあまり経験していない投手が多く投げましたが、それぞれの力を出して、ヒットは打たれながらも無駄な走者を出さないように抑えられたのは良かったと思います。来年の春には、リーグ戦で投げている投手陣に割って入っていけるように、この冬を頑張っていってほしいと思います。

 ―2025年全体を振り返ると

 今年の4年生は能力も高く、チーム作りもスムーズだったと思います。全日本大学野球選手権でもベスト8と一定の成績は得られましたが、日本一にはなれなかったので、来年に向けての課題となりました。一方で、2月の台湾遠征から始まり、春秋のリーグ戦や全日本大学野球選手権、トヨタ自動車とのイベント試合やプロ球団との試合、3選手が指名されたドラフト会議などイベントもたくさんあり、とても内容の濃い1年でした。このような機会を作ってくださった他チームのみなさんや、中京大学には感謝の気持ちでいっぱいです。なかなかできない経験もありましたが、とてもいい経験になったと思うので、これからの野球や人生そのものに活かしていけたらと思います。

 ―初めてのホームゲームイベントを無事に開催できた

 初めてのイベントだったので少なからず心配もありましたが、スタッフのみなさんはもちろん、今日来てくださった関係者のみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです。名城大学さんにも、このような試合を一緒に盛り上げてくだったことに敬意を表したいと思います。

 ―来年に向けて

 新たなチームでスタートしましたし、この冬を越えたらまた違った姿になると思っています。この冬の期間を大事にして、今年達成できなかった日本一を春に達成したいと思います。

 主将:松田啓杜選手(スポーツ科学部3年) 

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 ―初のホームゲームイベントかつ今年最終戦となった

 大学を挙げてイベントのような形にしてもらえたことで、全員気合いが入っていました。その中で、自分たちの野球が結果に出たので、その点はとても良かったと思います。

 ―新チームの主将として心がける点

 4年生の皆さんは個々の能力が高かったと思います。その先輩たちが抜けたチームでどう戦うかとなると、一人ひとりの小さな積み重ねや徹底力が一つの大きな力になると思うので、チーム全体で徹底して意識しています。

 ―ベンチも活気があった

 試合に出ていない選手が、どれだけ自分にできることを全力でやるかなど、ベンチワークについては常に気を引き締めています。

 ―スタンドにも多くの観客が

 硬式野球部はもちろん、中京大学というブランドを応援してくださる方々がたくさんいらっしゃいました。その期待に応えるためにも、自分たちも一生懸命やらないといけないなと、改めて感じました。

 ―来年に向けて

 2年連続、全日本大学野球選手権でベスト8という結果があります。やはり、日本一という目標が一番にあるので、その最高成績を塗り替えられるように努力していきたいと思います。

取材 学生広報スタッフ「ライト」

文:青木晟(総合政策学部3年)

写真:青木晟(総合政策学部3年)、三上祐輝(現代社会学部1年)

2025/12/09

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