工学部/橋本研究室 × 三菱電機株式会社 合同研究交流会を開催

中京大学工学部橋本学研究室と三菱電機株式会社様との合同研究交流会が,去る10月29日、名古屋キャンパス・ヤマテホールにて開催されました。三菱電機からは若手技術者を中心に約30名が、橋本研究室からは大学院生と学部生約30名が参加し、それぞれの研究内容を発表し、交流を深めました。
中京大学 研究・産官学連携担当副学長・先端共同研究機構長の來田享子教授は、本学の建学の精神を説明し「三菱電機の企業理念である"Changes for the Better"と交われることは非常に貴重な機会となります」と挨拶。さらに、大学院 工学研究科長の橋本学教授は「産学連携を通じた社会への貢献は大学の重要な使命なので、今回をきっかけとして、これからも強力に推進していきたい」と話しました。

技術発表の様子
その後、まず橋本研究室で学ぶ大学院生の研究成果の紹介が行われ、料理ロボットや大規模言語モデル(LLM)関連の技術について紹介しました。発表した院生たちは、研究背景として先行研究に関する問題点を明示。そのうえで、解決するために発案したアイデアを提案し、実験結果を紹介しました。
次に、三菱電機から「パズルキューブの早解きとモーター用巻線機の位置決め技術」の技術発表が行われました。ギネスにも認定された世界最先端の機械・制御技術です。両者の技術発表に対して互いに質疑応答が活発に行われ、大学院生からの質問に対して三菱電機の担当者は、深いレベルの質問であることに驚きを見せつつ、丁寧に回答する場面がありました。
さらに、院生が三菱電機の方々を、ヒューマン・ロボティクス研究センター(先端共同研究機構)および,工学研究科の研究施設にご案内し、日々研究に取り組んでいる研究環境、設備、研究への取り組み方などを具体的に紹介しました。お茶会ロボットの実演など、ロボット研究ならではの多数のデモもおこなわれました。施設を視察した三菱電機の方々は、院生が考えている課題意識や今後の研究目標などについて意見を交わしました。


施設見学の様子
最後に、三菱電機から「生成AIを非常にうまく導入されながら研究を深めている様子が見られました。今後さらに生成AIを活用する場面が増えると考えます」という意見があがり、橋本教授は「現在の生成AIは発展途上であり、さまざまなミスを起こしうると思っています。AIを100%信じるのではなく、活用しながらも慎重に判断し、間違いがあれば修正していくという感覚を持ち続けることが大切だと考えています」と話しました。
約4時間にわたって行われた本プログラムを通して、大学と企業とが、互いに研究への熱い情熱を高め合う機会となりました。

質疑応答の様子