心理学部 / 井村屋株式会社の見学 -- 応用心理学実習

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 心理学部応用心理学領域では、2025年11月11日に、心理学部固有科目の「応用心理学実習」の一環として、井村屋株式会社の本社工場 (三重県・津市) を見学しました。食品の製造工程や環境設備などを間近で体験することができ、学生たちにとって大変貴重な学びの機会となりました。

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工場見学

 見学に先立ち、経営品質・ガバナンス室の中村さまより、企業理念や主な事業内容や、製品展開などについて丁寧にご説明をいただきました。

 その後、管理部の岡田さまのご案内で、肉まん・あんまん、あずきバーなどの製造ラインを見学しました。原材料の処理から包装に至るまでの工程を実際に見学し、衛生管理や品質管理が徹底されていることを肌で感じました。

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 さらに、エネルギー統括部の小林さまからは、環境設備に関する説明を通じて、エネルギー効率向上や環境負荷低減のための取り組み、そして災害時への備えについても学びました。バイオマスボイラやコジェネレーションシステムなど、持続可能な生産体制の工夫が紹介されました。

見学後のセミナー

 見学後には、労働安全・労働衛生に関する取り組みについて、小林さまより詳しいご説明をいただきました。職場の安全文化を高めるための具体的な取り組みや、従業員が主体的に安全意識を高める仕組みづくりについてのお話は、学生たちの関心を強く引きました。セミナー終了後には、多くの学生から質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。

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 今回の見学を通して、学生たちは普段触れる機会の少ない食品製造現場を体験し、「人が働く環境」「安全管理」「組織の仕組み」「環境配慮」など、さまざまな観点から多くの学びを得ました。ご対応くださった皆さまに、心より感謝申し上げます。

学生の声

 野津 紗苗さん (心理学部3年生)

 「今回の見学では、製造ラインの管理の徹底ぶりに驚きました。清潔で整然とした現場の中で、安全確認や衛生管理が細部まで行き届いており、多くの方々の努力によって私たちの日常に欠かせない商品が支えられていることを実感しました。

 また、安全で働きやすい職場づくりに向けた取り組みや、従業員の方々が主体的にルールを考え、守っている姿勢が印象的でした。心理学で学ぶ"人の行動と環境の関係"が実際の職場でどのように生かされているのかを肌で感じることができ、学びが現実につながる貴重な体験となりました。

 このように、従業員の方々が快適に働ける環境が整い、継続的な生産活動が支えられているからこそ、お客様から信頼され、長く愛される商品が生まれているのだと感じました。」

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 セミナー後の意見交換の様子 (画像右:野津さん)

 本プログラムを実施するにあたり、井村屋グループ株式会社の中村さまをはじめ、ご関係の皆様には、スケジュール調整、当日の案内など、丁寧にご対応いただき、誠にありがとうございました。また、三重県工業研究所の佐合さま、松岡さまにも、実習先として井村屋さまをご紹介いただきましたこと、深く感謝申し上げます。

 心理学部応用心理学領域では、今後も産業界との連携を深めつつ、学生のキャリア形成に資する取り組みを推進してまいります。

心理学部 応用心理学領域 宮崎由樹

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2025/12/01

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