中京大学と豊田市、連携協定を締結 小学校水泳授業を支援
中京大学と豊田市は3月24日、豊田市役所で「令和7年度豊田市と中京大学との小学校水泳指導事業に関する協定書」を締結しました。この協定に基づき、中京大学の教職員と水泳部の学生が、本学豊田キャンパスの屋内プールを活用して、豊田市内の小学校の水泳授業を支援します。
中京大学の水泳部は、これまでにオリンピックや世界選手権など国際舞台で活躍する選手を輩出してきました。また、本学はスポーツを通じた地域貢献にも力を注ぎ、子ども向けのスポーツ教室やイベントの開催で培った豊富な指導経験を有しています。この経験を活かし、豊田市の小学生に対し、安全で質の高い水泳授業を提供します。
公立小学校における水泳の授業を、大学が連携して行うという事業は、全国でも珍しい取り組みです。
豊田市では、公立小学校プールの老朽化や小学校教員による維持管理の負担、さらには熱中症リスクといった課題を抱えており、水泳授業の継続が困難な状況になりつつあります。こうした課題は、日本全国の自治体で共通しており、今回の協定はその一つのモデルケースとなることが期待されています。豊田市の太田稔彦市長は、「この協定が、課題解決の一助となることを大変ありがたく思っています」とコメントしました。
中京大学の梅村清英学長は、「中京大学の水泳部の実績やこれまでの地域貢献活動を活かし、質の高い教育を提供します。子どもたちは安心して水泳を学びに来てほしい」と述べました。
今回の協定を通じて、中京大学と豊田市の連携がさらに深まり、地域社会の教育環境向上と、子どもたちの健全な成長に寄与することを期待しています。