全日本大学アメリカンフットボール選手権でアメフト部が圧倒的な戦いぶりで準々決勝進出も、強豪の壁に阻まれベスト8

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 アメリカンフットボール部中京Eaglesが11月9日に開幕した全日本大学アメリカンフットボール選手権に出場し、ベスト8という結果を収めました。

 初戦では北海学園大学と対戦し、64-0という圧倒的なスコアで勝利を収めました。その勢いのまま、11月16日の2回戦で九州大学と戦い、38-9で他を寄せ付けない強さを発揮し、見事準々決勝進出を果たしました。

 11月24日の準々決勝では、関東リーグの強豪・法政大学が立ちはだかりました。試合は6-30で敗北を喫し、準決勝進出を逃す結果となりました。

 試合後、主将の松元奏選手(スポーツ科学部4年)は、「甲子園ボウル(決勝戦)を目指して4年間取り組んできたが、準々決勝で敗退したことがとても悔しい」と語りました。試合直後は敗退したという実感が湧かず、「これで引退」という感覚もなかったと話す松元選手。しかし翌日、練習がないことを知り、敗戦と引退を改めて実感したと言います。

 鈴木満冴貴選手(スポーツ科学部3年)は、大会全体を振り返り、「1回戦、2回戦、準々決勝までのそれぞれの間隔が1週間と短く、さらに地方開催で移動距離がとても長かったため、身体的にも精神的にも厳しい大会だった」と述べました。

 一方、大橋誠ヘッドコーチは準々決勝の敗戦について、「練習でできていたことを試合で発揮できなかった」と悔しさをにじませる一方で、厳しい状況を攻略していくことが「面白い」と捉え、次なる挑戦への意欲を語りました。今回の敗戦相手である法政大学は、今年の甲子園ボウル出場権を獲得した強豪です。そうした相手と戦えたことで、中京Eaglesは貴重な経験を積み、成長への糧を得ることができたと話していました。

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 主将交代と新たな挑戦への意気込み

 松元選手が主将を務め始めた当初、中京Eaglesは昨シーズンの東海リーグで2位となり全日本インカレの出場を逃しました。それにより、部員のモチベーションが低下している状況だったところから主将という立場がスタートしたと言います。その状況下を打破するために松元選手は「自分が一番やる」という姿勢を徹底し、他の4年生たちにも「4年生が一番やる」ことを求めました。その徹底して行なう姿勢がチーム全体を後押し、今年の全日本大学アメリカンフットボール選手権への出場、そして準々決勝進出という成果に繋がりました。

 松元選手のリーダーシップを間近で見ていた鈴木選手は、「4年生は常に先頭を切って頑張る頼もしい存在だった」と振り返りました。その4年生たちが築いた土台を受け継ぎ、来季からは鈴木選手が新主将としてチームを引っ張ります。目標は変わらず「甲子園ボウル出場」。鈴木選手は「今回の敗戦を糧に、また1から良いチームを作り上げていきたい」と力強く語りました。

 大橋ヘッドコーチも来季に向け、引き続き「勝つべくして勝てるチームを作る」と決意を述べました。新たな主将のもとで、どのように進化していくのか期待が高まる中京Eagles。今年の悔しさをバネに、再び甲子園ボウルの舞台を目指して戦い抜くその姿から目が離せません。

取材:学生広報スタッフ「ライト」

文:酒井梨奈(総合政策学部3年)

写真:中京大学アメリカンフットボール部

2025/01/15

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