スポーツ科学部×JADA
スポーツの価値を体験・体感するNewMO!を体験
スポーツ科学部が開講している「スポーツ教育学（担当教員：後藤晃伸准教授）」は6月8日、公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構（以下、JADA）と共に、JADAが考案した「New MO!」というスポーツの価値を自身で創ることを体験・体感し、体現していく可能性を考えるアクティビティを実施しました。本講義は、JADAが推進する「スポーツの価値を基盤とした教育」の一環として、今後スポーツや体育の推進に関わる学生たちが、NewMo!を通してどのような教育やプログラム展開を考えられるか、ということを協働して実施しました。
（写真左から）後藤准教授、山本真由美さん（JADA教育部部長）、齋藤里香さん（JADA教育部教育企画グループ）
JADAは、日本国内のクリーンスポーツ環境を整備し、日本アンチ・ドーピング規程を施行する一環として、教育活動を高校生・大学生やアスリート、サポートスタッフらに対し推進しています。
今回のテーマ「New MO!」は、当時JADAアスリート委員であった室伏広治さんが発案し、JADAがスポーツの価値やチカラを体験・体現するために教育プログラム化した新しいスポーツです。
学生らはNew MO!の基本ルールの説明を受け、それぞれグループに分かれ実際にプレーしました。
New MO!の基本ルールは相撲（MO=すもう）と同様で、土俵に見立てたリングの中で、相手を押し出したり、ボールをあてて勝敗が決まるシンプルなスポーツです。NewMO!では、Respect (尊敬)、Fair for All (すべての人にとってフェアである)、Fun (楽しい・楽しむ)ことが基本的な3つの価値としてあります。一番の特徴は、その価値の原則に基づき、参加者にあわせて、オリジナルのルールを追加できるところです。例えば、よりゲーム性を強くするため使用するボールを増すなどのオリジナルルールを、メンバー同士で話し合いながら追加することができます。
参加者全員が楽しむことができ、お互いを尊重し合えるルールを作るという体験を通じ、自身の日常生活や社会にいかに活かせるかといった観点を学ぶことが出来ます。
学生らは、基本ルールでプレーした後、それぞれのグループで課題（条件）を設定し、アイマスクやロープなどを使用し独自のルールを追加しプレーをしました。
体育館は終始、笑い声や真剣に話し合う声で溢れていました。参加した学生らは「みんなの意見を尊重して、バランスの取れたルールを作り出したつもりでも、いざプレーすると、いくつか改善点が見つかりました。ルールを追加したり修正したりしていく中で、相手の立場に立って考えるという事が求められ、それがチームワークやコミュニケーション能力を向上に繋がるのだなと感じました」といった声が上がりました。
