工学研究科橋本研究室 IWAIT国際会議で「Best Paper Award」を受賞

 IWAIT国際会議(International Workshop on Advanced Image Technology)が1月4~6日、香港で対面とオンラインのハイブリッド形式で行われ、工学研究科・橋本研究室に所属する江場さくらさん(修士1年)ら3人による研究論文が「Best Paper Award」を受賞しました。(受賞者:M1江場さくらさん、M2中林尚也さん、橋本学教授)

 受賞論文名は、"Single-scan multiple object detection based on template matching using only effective pixels"です。工場における生産自動化を目的とし、カメラの前に置かれた複数種類の対象物の種類や位置を検出するための新技術を提案しました。画像の1ピクセルごとの識別能力に着目し、その情報をもとに、画像をたった1回走査するだけで複数種類を識別するという独創的なアイデアと、高速・高精度な性能が高く評価されました。

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(左から)橋本教授、江場さん、中林さん

 江場さんは「今までの研究成果が認められ、大変嬉しく思っています。初めての国際会議でしたが、最後までやり遂げると心に決め、挑みました。英語での発表に緊張しましたが、相手に自分の考えを伝えることの大切さを改めて感じました。このような賞をいただけたのは、橋本教授のご指導や研究室の先輩方・仲間のおかげだと思います。今後も日々努力し、さらに論理力と技術を磨いていきたいと思います」と語りました。

 また、橋本教授は「この研究は、少子化対策のために各企業が競って導入を図っている自立組み立てロボットの実現のために不可欠な技術です。画像を構成する最小単位である画素ひとつひとつが対象物を見分けるための能力を持っているという斬新な発想に立脚した提案であり、マシンビジョンの世界に大きなインパクトを与え得る画期的な研究だと思います。今回の受賞は、江場さんの日々の努力が実ったものであり、共同研究者としてとても嬉しいです。今後もさらにこの研究を深めていってもらいたい」と話しました。

2022/01/12

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