硬式野球部 春季リーグ優勝!全日本大学野球選手権大会進出を決める!

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 硬式野球部は5月20日、パロマ瑞穂野球場にて春季リーグ最終節第三戦を愛知学院大学と行いました。この試合で勝利した方が春季リーグの優勝および全日本大学野球選手権大会の出場が決まるという春季リーグの最終戦にふさわしい舞台となりました。

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 この試合のマウンドを任されたのは、おとといの第一戦でも先発として登板した髙木快大投手(スポーツ科学部4年)。髙木投手は「昨日負けた時点で自分が勝つしかない」と試合後語った通り、五回までヒットを許さない、エースとして圧巻の投球を披露しました。

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 圧巻の投球を見せる髙木快大投手

 非常に拮抗した試合展開の中、四回に一死1、2塁のチャンスを迎えます。この場面で白井真弘選手(スポーツ科学部4年)が送りバントを敢行。処理をしようとした相手投手の送球が大きく逸れ、その間に走者が還り均衡を破り、中京大学が先制点を得ました。

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 走者がホームへ、貴重な先制点

 その後、試合は両者譲らず、エース同士がぶつかり合う投手戦に。無失点で終われば勝利という中で迎えた九回表、先頭バッターからの二連打と犠牲フライで同点に追いつかれてしまいます。これにより、試合は延長タイブレークに突入。延長十回表、犠打からチャンスを拡大した愛知学院に犠牲フライによって勝ち越し点を許してしまいました。

 追う側となり迎えた裏の攻撃、先頭打者の江崎直人選手(スポーツ科学部2年)が犠打を敢行しチャンスを拡大。申告敬遠で満塁となり、最大のチャンスで打席には森瀬敬太選手(スポーツ科学部4年)。好調のエースを支える女房役が起死回生の適時安打を放ち、試合を再度振り出しに戻しました。なおもチャンスで、打席には先制点のきっかけとなった犠打を打った白井選手。「みんなが作ったチャンスを自分が決めてやろうと、打席に入った」と試合後語った白井選手が打った打球は、たたきつけるように内野に向かう。補球した相手投手が、三塁走者であった西谷光世選手(スポーツ科学部2年)にタッチをしに行くも、触れることが出来ず西谷選手は本塁に生還。適時内野安打となり、中京大学がサヨナラ勝ちを収めました。

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 これにより、中京大学の春季リーグ連覇及び全日本大学野球選手権大会への進出が決まり、全国への切符を手にしました。目標である「日本一」への挑戦が始まろうとしています。一丸となって戦い続ける硬式野球部に大きな声援を送りましょう!

監督・選手インタビュー 
半田卓也監督  

―試合を振り返って

 勝った方が優勝という場面で勝てたことが今日は何より良かった。

―おととい先発だった髙木投手を起用した意図は

 このチームのエースですし、(これまでは)怪我の影響で、リーグ戦の中で調子が上がってくるように起用していたが、先週から調子を上げてきたので、ここはもう髙木にということで任せました。

―四回で先制後、拮抗した試合展開となったが、その場面でどのような声掛けをチームにしていたか

 一点入ったことで喜びすぎたり、そのあとに反動が来てしまったりすることが一番よくないと思ったので、とにかく落ち着いてやるべきことをしっかりやろうと伝えた。

― 九回・十回で失点し、追う立場となったが、チームに何を伝えたか

 簡単に試合が終わるとも思っていなかった。逆に言えば九回の無死一・三塁から一点しかとられなかったことが勝てた原因でもあると思うし、タイブレーク(無死一・二塁からイニングが始まる)なので一点取られることは仕方ないとは思っていた。その裏の攻撃で後のバッターが犠打を決め、後続がしっかり打ってくれたことで勝利を掴むことが出来たので、本当に良かった。

―全日本大学野球選手権大会への意気込み

 昨年はベスト8だったが、日本一を目指してやっているので、一戦一戦ベストを尽くして戦っていきたい。

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 喜びを分かち合う選手たちと監督

髙木快大投手 

―試合を振り返って

 苦しい展開にはなりましたけど、そんな中でも自分たちらしい野球をすることができたのではないかと思う。

―おとといも先発だったが、今日先発と告げられた時の気持ちは

 昨日負けた時点で自分が勝つしかないなと思っていたので、気持ちも体もしっかりと準備して挑んだ。

―五回までヒットを許さない素晴らしい投球だったが、何を意識して投げていたか

 ストレートの調子が良かったので、(相手に)捉えられるまで自身の持ったストレートで勝負していこうと思っていた。

― 九回ピンチを招き、失点しまったがどのような意識で投げていたか

 一点リードしていた場面だったので、追いつかれてしまうのは仕方がないが、逆転はされないようにという気持ちで投げていた。

― 十回のタイブレークで失点後ベンチに戻る際に「ごめんごめん」と言いながら戻っていたが、どんな声掛けをチームメイトにしていたか

 できればゼロで終わりたかった場面だった。それでも何とか最少失点に抑えることが出来たので、あとはチームメイトに任せたよという気持ちで声をかけた。

―全日本大学野球選手権大会行きが決まったが、東京ドーム・神宮球場でどのような野球をしていきたいか

 新チームが始まってからずっと日本一を目標にやってきたので、今までやってきた通り、中京らしく素晴らしい野球をして、日本一目指して戦っていきたい。

―これで全日本大学野球選手権大会の選手宣誓をすることになったが、心境は

 決勝で投げたり今日投げたりするよりも緊張すると思う。また楽しみにしていてほしい。

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 素晴らしい投球を見せた髙木快大投手

森瀬敬太選手(捕手)  

―試合を振り返って

 うれしい気持ちとほっとしている気持ちが半々というのが率直。

―九回まで無失点だったが、捕手としてどんな声掛けをしたか

 (髙木投手が)エースらしい気合の入った投球を続けていたので、一個ずつ丁寧にアウトを取っていこうと話していた。

―タイブレークで起死回生のタイムリーを放ったが、その時の気持ちは

 髙木が頑張っていたので、このまま負けたら報われないし、勝ち投手にするぞという気持ちで髙木のために打った。

―全日本大学野球選手権大会への意気込み

 新チームが始まった時からずっと日本一を目標に戦っているので、この優勝はあくまでスタートライン。ここからどうやって戦っていくか、強さが問われていくと思うので、また一から頑張っていきたい。

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 息が合う2人

白井真弘選手(延長戦でサヨナラを決める) 

―試合を振り返って

 緊迫する場面が多かったが、気持ちで負けないように戦った。

―最後サヨナラとなったが、その時の心境は

 みんなが作ったチャンスを自分が決めてやろうと思っていたので、あの結果になって良かった。

―チーム全体で守備が安定していたが、どのような声掛けをしていたか

 守備で守り勝とうというチームなので、取れるアウトをしっかり取るという基本的なことを大事に全員守備していた。

―全日本大学野球選手権大会への意気込み

 一戦必勝で日本一をとれるように頑張ります!

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 チャンスで決めた白井真弘選手

企画・制作 学生広報スタッフ「ライト」

  • 文・写真: 伊藤圭汰(スポーツ科学部3年)

2025/05/23

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