三浦璃来選手表敬訪問「競技と学業の両立」

 フィギュアスケート世界選手権で金メダリストとなった三浦璃来選手(2024年度スポーツ科学部卒)が4月29日、中京大学を表敬訪問しました。2025年3月に本学スポーツ科学部を卒業した三浦選手。世界選手権出場のため卒業式に出席することは叶いませんでしたが、今回の訪問で梅村清英学長から卒業証書・学位記が手渡され、笑顔をみせました。

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  三浦璃来選手(左)、梅村清英学長(右)

 木原龍一選手(2014年度スポーツ科学部卒)とともに「りくりゅうペア」として、数々の快挙を成し遂げ、日本フィギュアスケート・ペア競技を牽引する存在の三浦選手。今シーズンについて「シーズン前半は結果を求めすぎていたため少し苦しい時期もありましたが、全日本選手権後に気持ちを立て直すことができ、シーズン後半には自分たちらしく滑ることができました」と振り返りました。

また、昨シーズンの木原選手の怪我をきっかけに競技と学業にしっかりと向き合うことができ、より精神力が向上したと話し、今後もさらなる飛躍が期待されます。

 梅村学長から大学での学びについて問われた三浦選手は「運動・スポーツ生理学とスポーツ栄養学は競技に関わりが深く、今後にも役立つ内容を学ぶことができました」と答えました。カナダを拠点とする生活と日本での通学を両立させながら過ごした4年間。「1つのことだけではなく学業と競技の両立を意識することができ、大事な経験になりました」と語りました。

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 四年間を振り返る三浦選手

 

 林田健二スケート部長は、「学業と両立させながら、北京五輪、世界選手権、四大陸選手権など数々の舞台で輝かしい戦績を残しよく頑張りました」と三浦選手の活躍を称えました。

パートナーとの信頼関係が何よりも大切とされるペア競技。谷口美菜スケート部監督は「三浦選手はカナダで練習を重ねながら、日本に帰ってきた際には教授や仲間とのコミュニケーションをしっかりとっていました。その人間力がペアの信頼関係の構築につながっているのではないかと思います」と木原選手との息の合った演技の背景について語ります。さらに「2026年のミラノ五輪でも、中京大学の仲間として応援していきたいです」と激励の言葉を贈りました。

刻々と迫る2026年ミラノ五輪。三浦選手は着実に準備を進めており、さらなる快進撃に目が離せません。

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(写真左から)谷口美菜スケート部監督、林田健二スケート部長、三浦璃来選手、梅村清英学長、大森達也副学長

企画・制作 学生広報スタッフ「ライト」

  • 文:中野桃花(総合政策学部2年)
  • 撮影:村瀬瑞季(国際学部3年)

2025/05/20

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