中京大学野球部、嘉義大学との国際野球交流事業を実施
~80年余の時を超えた夢の再戦、スポーツを通じた国際交流~
中京大学野球部(選手・指導者含む30人)は2月20日から23日まで、台湾の嘉義大学との国際野球交流事業を実施しました。嘉義大学とは2015年12月に学術交流協定を締結しており、両校の硬式野球部による親善試合は2016年から交互に行きあう形で続いていましたが、コロナ禍の影響で2019年以来中断していました。今回、およそ6年ぶりに交流事業が復活し、現地で大きな注目を集めました。
今回の交流事業は、嘉義大学野球部の前身である嘉義農林学校と、中京大学附属中京高等学校の前身である中京商業学校が、1931年夏の甲子園大会決勝で対戦した歴史的な背景を持つものです。この試合は2014年に台湾映画「KANO」としても描かれ、多くの人々の記憶に刻まれています。80年余の時を超えた再戦の舞台は、スポーツを通じた国際交流の場としてふさわしいものとなりました。
2月20日、中部国際空港を発ち、台湾・桃園国際空港を経由して嘉義市へ移動。翌21日にはオープニングセレモニーが行われ、始球式の後に試合がスタートしました。試合は接戦の末、3-5で嘉義大学の勝利となりました。試合後には嘉義大学の首脳陣や嘉義市長を交えた交流会が開かれ、両校の選手や指導者たちが言語や文化の壁を越えて親睦を深めました。
嘉義大学との試合の様子
22日には、嘉義大学のキャンパスや地域の施設を見学するツアーが行われ、台湾の文化や歴史について学ぶ機会が設けられました。その後、2試合目が開催され、10-4で中京大学が勝利を収めました。試合を通じて互いに刺激を受け合い、友情を育む姿が印象的でした。
親睦を深める選手たち
今回の交流事業では、スポーツを通じた短期間での深い交流が実現しました。中京大学の参加者からは、「言語が違っても、競技を通じたコミュニケーションや、交流会での野球観についての話し合いが良い経験になった」「日本とは異なる文化を知り、自分の視野を広げる良い機会となり、今後の人生において大きな財産になった」との声が聞かれました。特に、スポーツが言語や文化の壁を越える力を実感できたことは、学生たちにとって忘れがたい体験となり、成長の一助になったようです。また異国の地での経験はスポーツマンシップの四大綱についての理解を深める機会となりました。
今回の交流事業は、スポーツの力を通じた国際交流の素晴らしさを改めて実感させるものとなりました。両校の絆はさらに深まり、今後の展開が期待されるところです。
本事業の様子は以下の動画から確認できます
作成 硬式野球部マネージャ 木村梨乃さん(現代社会学部・4年)